SONYのコンデジDSC-W300購入して撮り始めてます…う〜む、これは当たるとすごいが、なかなか一筋縄ではいかないカメラだ。
ソニー SONY デジタルカメラ Cybershot W300 (1360万画素/光学x3/デジタルx6) DSC-W300
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: Camera
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http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2008/07/04/8780.html
【新製品レビュー】ソニー サイバーショット DSC-W300
久々のデジカメ買っちゃったレビューです。
先日、秋葉原の中古カメラショップでDSC-W300の中古品を即買いしてしまいました。
数週間ほど撮影してみたので、ちょっと感想を…。
大きさはこんな感じ。コンデジとしてジャストサイズ。
ズームに連動する「光学ファインダー」がついてくるのが購入の最大の決め手でした。
(これ以降の高級機サイバーショットだと、液晶が大きくなって光学ファインダーが無くなってる。)
見た目の割に、手にするとかなり重く、そしてその重さがやたらしっくりきます。
チタン外装やシャッターボタン・レンズ周りにジルコニアをあしらっているなど、
ソニーのコンデジのなかでもかな〜り高級感のある造りです。
シャッターボタンに人工多結晶サファイアをあしらった、京セラコンタックスのTシリーズを思い出します。
http://www.sony.co.jp/Fun/design/activity/product/w300_01.html
Sony Japan | Sony Design|Activity|Feature Design
外装やボタンなどに、ここまでお金をかけた素材を使ったコンデジは、今だとまず作れないだろうなぁ…。
まず、このカメラで特筆すべきところは、中心部解像度がやたら抜群のレンズと1/1.7型CCDの組み合わせ。
等倍観賞すると、中心部の解像感が抜群によろしいです。よく写る。
35mmフィルム換算で35mm〜105mm、F2.8-5.5という、ズームと明るさを欲張らなかったレンズは
逆光だとパープルフリンジが目立つものの、光の捉え方としては素性が極めてよろしいです。
絞り開放だとコンデジの割にはなかなか、一段絞るとえええっ?と驚くくらい中心部はよく写る。
そのかわり、周辺部は、絞り開放だと、まあコンデジ相応には適度に流れます。
(下はトリミング画像、「等倍」での切り出しです)
マクロ撮影は…まあぼちぼちかなぁ。CCDサイズの大きさを考えるとそれなりに寄れます。
レンズ中心部がやたらシャープなので、トリミングによる「切り出し」を併用するとかなり使える。
色や明るさの出し方は、オートでも設定をいじればかなり優秀。
ホワイトバランスも結構調整効きますし、「カラーフィルター」モードは使いこなすと結構楽しい。
末期CCD機種だからこその発色のよさ。銀座のような華やかな街を撮ると、素晴らしく楽しいです。
彩度は通常だといつものソニーらしく「かなり不自然に彩度が高い」のですが、
色味を「リアルカラー」に変更すると、(軽度のレタッチでの彩度upを前提にした)いい感じの色調整に。
リアルカラーで撮影すると、白とクリーム色との微妙なバランスも美しくしっかりと出せる。
出力画像の傾向として露出というか、白みが若干持ち上がってるようなので、
撮影時に露出補正を1/3段下げておくか、あるいは撮影後の後処理補正でガンマカーブを抑えるといい感じになります。
最大の問題点は…ちょっと補正をかけようとしたときの操作性が絶望的に悪いこと。
ソニーのデジカメの操作形態が切り替わる過渡期のコンパクトデジカメ故に、
ちょっと設定をいじるのにも一苦労するレベル。メニュー操作時の妙なタイムラグも結構ある。
まあ、Pモードフルオートで撮影して、軽く露出補正だけするならそれなりには使えます。
あと、これは中古機故の劣化なのかもしれませんが、ピンぼけの多さに結構悩まされました。
昼間のAF自体は結構早いのですが、ちょっと暗くなってくるとAFが結構迷うのは厳しかったです。
特に、夜景で複数点光源を含む場所を撮影したときはほぼ確実にピントが迷います。
(これは、マニュアルフォーカスに設定してもなぜか迷ってました…中古機故の劣化や故障かもしれません…。)
けれど、ピントさえしっかり合えば、とにかく抜群に解像してくれます。
夜景撮影テスト、三脚使ってます。
ピントさえ合焦すれば、CCDのノイズ補正の上手さもあって、
下手するとDSC-R1よりもきれいに写ることも多いかもしれません。
シャッターラグは…まあ、コンデジとしては普通くらい。
街中での「攻めのスナップショット」に使うには若干使いづらいかなぁ。
流し撮りは…頑張って流し続けられる被写体ならなんとか。咄嗟の流し撮りは難しいかも。
DSC-W300を数週間使った感想は、
使いこなしがかなり難しいカメラ、それもちょっと悪い意味で。
けれど、うまく使いこなしてハマルとやたらとよく写ります。
コンデジの中でも抜群のレンズの中心部描写のよさと、ちょっと大きなCCDの色の良さは、面白いほどに楽しい。
値段のわりに操作系がフルオート重視(もしくはマニュアル操作性軽視)だったり、
低コントラストで光量が少ないとピントを大はずしすることが多かったり*1、
手ブレ補正の効き具合の限界域がいまいち読めなかったりという欠点も多く、正直仕事には使いたくないカメラです。
しかし、繰り返しになりますが、レンズ性能がこのサイズのコンデジズームレンズとしては素晴らしい、
特に中心部の解像は、昼間に光量がある場所で絞って撮ると、こりゃたまりませんなぁ…。
う〜む、操作性の悪さを我慢してこのまま使い続けるべきなのか、悩みどころです。
今回の撮影画像はこちらにまとめてます。
sony dscw300 testshot - a set on Flickr
http://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157629534411654/
*1:フォーカスを中心スポットにしてやるとある程度解決する