1月2日は、皇居で開催された新年一般参賀を観てきた。

あけましておめでとうございます。
(撮るときに、ガラスの反射が気になったけど…なんとか写ってた。)
　
http://www.kunaicho.go.jp/event/sanga/sanga01.html
新年一般参賀要領 - 宮内庁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011010200017
時事ドットコム：「世界の平安と人々の幸せを」＝皇居で新年の一般参賀
　
　
　ドイツから来日している友人(とその彼女)の日本観光ガイドと言うことで、
皇居で開催されていた新年一般参賀を案内してきました。
自分が普段絶対行かない場所にも行くチャンスができるのが、観光ガイドの楽しさ(下調べは大変だけどね。)
　
　





　会場広場には、1回の一般参賀開催で大体、15000人程度が入ります。
入場待ちの待機列も存分にあって、警備・誘導の警察官も、すごく大人数。
水上警備も行っていて、制服私服警官の数も多く、
「カメラとか一脚とか見つけると、やたら目元が鋭い人」も結構いた。
　

皇居正門から宮殿へ繋がる道。この場所は通常開放されていません。　

　自分が入場した、13時半からの一般参賀の入場は
(持ち物チェックがあったにもかかわらず)コミケ3日目のサークル入場よりもずっと楽でした。
ある程度入場の混乱が落ち着く時間帯だったってのもあるかもしれないなぁ。
朝一で行く人や、見えやすい前列を狙う場合は、ある程度タイミングを下調べしたり、
長時間待機に備えて防寒対策しておく必要があるかもしれません。
(ところで、新春一般参賀って、会場は入れ替え制なのかなぁ?
もしも入れ替え無しなら、最初は後ろの方で撮影して、
そこから前に移動して次の一般参賀まで待機すればいい場所とれるかも。)
　
　会場内は飲食禁止＆トイレの数が少ないので、
入場前に軽く水分補給＆トイレはしっかり済ませておきましょう。
人混みの中で待機していると、トイレ休憩に移動するのも大変ですし、
一旦この人混みの中で迷子になると、まず見つからない(泣)。
　

ふと気が付いて周囲を見回すと、会場には外国人の姿もかなり多く、
耳をそばだてると、日本語の他にも中国語・韓国語・英語・フランス語・ロシア語など
色々な国の言葉があちらこちらから聞こえてきます。
この新春一般参賀って、外国人観光客には結構有名なイベントなのかなぁ？

皇居宮殿の長和殿(ちょうわでん)。長いガラス張りの通路。
TVで見ていたときは中心しか映らなかったけど、実物はこんなに大きいのね。
　

DSC-R1の手持ちでちゃちゃっとパノラマ撮影したので歪んでる…
これは見事にスイングパノラマ向けの被写体だなぁ。
　

一般参賀30分前に広場に入場したら、後ろの中央に位置取りできました。
真ん中の場所に行くなら、少なくとも開始1時間前くらいには入っておくべきかな…
腰が曲がったお年寄りや、子どもは周りが見えなくていろいろ難儀していました。
　

お、はじまた。

　登場の瞬間。
始まる直前までは、かなりいろいろ考えて、狙っていた構図があったのだけど、
いざ撮影はじめるとみんなが一斉に手を上げて振る小旗ばかりが映って見通しが悪い。
この写真では、天皇陛下と皇族のみなさんが奥になんとか一部だけ(暗いけれど)映ってますね…
ま、これはこれで、旗を持つ手の指輪が綺麗に映ったのでOKかな。
　

　大量の小旗と天皇陛下・皇族のみなさんをセットでフレームに収めるのは
手を上に伸ばしてのノーファインダー撮影でも、かなり苦労します。
AFも露出も日の丸の小旗に引っ張られてしまい、奥がぼけて暗くなってしまう。これは失敗でした。
今から反省すると、あらかじめ奥の長和殿に露光とフォーカスを合わせておいて、絞りを決めたら
そこから旗が白飛びしないようにうまいことシャッター速度を制御すればよかったかな…。
天気が晴れていて、光量自体は結構あったんだし…。
　

で、アップで撮るなら、新年のあいさつが行われているこの瞬間。
午後の一般参賀だと日陰になってしまいましたが、午前中だと太陽光もあって撮りやすいはず。
周囲の光景がガラスに反射することや、ガラスの反射光が気になるなら、
PLフィルターを使えば上手く対策できるかな?と思います。
とりあえず1枚ほど、アップで押さえの写真を撮ったら、
今度は逆に、この写真のように引きでいくのもいいかも。
(今思えば、ここでパノラマ撮影しておけば最高だった！)
　

隣にいた、背の低いおばちゃんや子どもは、
みんなが旗を振っていたときには、「あかん、前は全然見えへんわ…」とぼやいてました。
けれど、あいさつの時に少し動いたら人の隙間から見えたらしく、「見えたわ見えたわ」と大喜び。
　

一般参賀は4〜5分程度で終了。
私が思ったよりも時間が短く、いい感じで撮影するチャンスもかなり少なかったです。
　
　会場は相当混んでいたし、適切な撮影場所の確保もある程度は運まかせで難しい。
旗が振られる瞬間の表情まで狙えるいい写真を狙うのなら、
小型の一眼レフカメラ+小型の望遠レンズを使ってここぞという場面で連写で撮る
＞後で、不要な部分をトリミング処理するのがお薦めかな？
これだけ大人数が手を伸ばして振る大量の小旗の間から、
天皇陛下と皇族のみなさんの顔を狙って撮るのは、
最後の最後は…運任せです(爆)。
　
　動画が撮れるのなら、なるべく画質を上げて(ビットレートを上げて)、
新春一般参賀開始直後の皆さんが旗を振るシーンを引きでグッと押さえた後で、
あいさつが始まる場面でアップで押さえると、それだけでかなり見栄えがするはず。
1万5千人以上が一斉に旗を振るシーンは、それを撮るだけでいい画になりますよ。
　
注意:
一般参賀の注意書きの禁止事項には
「(4)業として写真又は映画を撮影すること。」とあります。
記念写真程度は問題ないかと思われますが、会場の人混みはものすごく、
一眼レフ用の大砲望遠レンズやごつめの撮影装備は持ち込めそうな雰囲気ではありませんでした。
場所を考えると軽量コンパクト装備でうまいこと様々なバリエーションを撮影できるようにする対策も必要ですね。
　


そうそう、新春一般参賀が終わってから、皇居を出るまでの移動も、ものすごくゆっくりで時間がかかります。
トイレが近い人は、広場にあるトイレで用を足したあとで移動するのがお薦めです。
…自分は…結構厳しかった。
　

　

帰路は、現在再開発が進む東京駅〜丸の内周辺の光景が結構いい絵になります。
記念写真とれる余裕がないので、歩きながらの撮影に。
　

　
ふう、かなり疲れた…会場を出たのは一般参賀終了から30分後でした。
　
　皇居で開催される新春一般参賀、
東京で1月2日に撮影するならかなりお薦めのスポットです。
今年の体験でいろいろ勘どころは掴めたので、来年も撮りに行くかも知れません。
行くならなるべく午前中にしたい…晴れていても寒いけど。
　
　あと、こういう人が集まる場所では風邪には注意ですね。
この一般参賀で風邪をもらったのか、コミケ4日目の秋葉原疲れなのか、自分は少し喉が痛くなった…。
外出時にマスクをするか、会場を出た後＆帰宅後にしっかりうがいしましょう。