「不思議の国アメリカ」の「永久に受け取れない『特売の割引金』」にコメントする

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070912/281768/
多田正行CRM Watchdog


このように,米国では法的にも制度的にも,
リベートを支払われる仕組みができあがっている。
 
 日本では仕組みがないので,やりたくてもできない。
携帯電話事業などでよく見られることだが,
日本のメーカーや元売り業者が
購入者にリベートが渡る形にして販売を促進したいと考えても,
結局,小売店などの再販業者に
リベート分のカネが吸収されてしまうケースがある。
そうなると,望まない形での安売り競争を展開せざるを得ない。
消費者にとって短期的には嬉しいことだが,
業界が弱体化し,そのあおりを受ける可能性も捨てきれない。
米国のキャッシュバック・キャンペーンは
消費者に面倒な手続きを強いているかもしれない。
一方で,このような構図が日本にあることも見逃してはならない。