MP4カメラ文化がわかるかどうかが、大きな世代のの分かれ目。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090111/zooma393.htm
小寺信良の週刊「Electric Zooma!」
第393回:YouTubeが変えるHD動画のトレンド
〜 米国で人気のMP4ポケットムービーが相次いでHD化
 


しかしYouTubeの登場で、動画に対する価値観が大きく変化した。
日本ではまるでテレビの見逃し対策サイトみたいなことになってしまっているが、
米国ではアマチュアが撮影した面白動画が結構な比重を占める。
自分撮りもいとわず、ちょっとしたアイデアやTips、ライフハック技などは、
テキストで書くのではなく、動画でプレゼンテーションというスタイルが定着した。
(略)
 
コンシューマにおいては、
画質はコストパフォーマンスに応じて妥協点が変動する。
(略)
写真と同様、低い妥協点の消費者が大量にMP4カメラに流れる可能性があり、
従来のビデオカメラのビジネスにとって、
これらをどうかわしていくのかが今後の課題となるだろう。
 
(略)
 
一方日本の事情を振り返ってみると、
おそらく3つの理由から、米国のようなYouTube連動型の
MP4カメラ市場は形成できないだろうという気がしている。
第一に現在日本のティーンエイジャーがもっとも興味があるのはケータイであり、
ネットとはケータイサイトを指すという現状では、
ハイビジョン動画をネット経由で共有・公開するというソリューションは必要とされない。
 
 第二にネットの使い方の違いである。
日本で今後大きなテーマとなるのは、
いかにネット上で個人のアイデンティティ
マスクする方法を教育していくか、ということである。
中高生が自分の顔出しでネットに動画をアップロードなどということはあり得ないだろうし、
今後のリテラシー教育でもあまり推奨されないだろう。
 
 第三に日本のネットユーザーの気質の問題である。
日本のネットユーザーに対して2ちゃんねるが与えた影響は少なくないが、
その代表的なものは、「ツッコミ体質」である。
何かのエントリーに対して、本題ではない些細な部分に
観客としてボロカスにツッコむというのは誰もが大好きだが、
反対に自分がボロカスにツッコまれるという事に関しては、誰も耐性がない。
顔出しで動画を載せるなどは、一般人は相当の覚悟がなければ難しい。
 
 意図的にムーブメントが阻止されるのではなく、
自然発生的には米国のような市場は産まれない。
なにか別の用途や仕掛けが必要になるだろう。
 
 ブロードバンド環境の価格破壊が進みまくっていて、
光通信環境の価格が鬼のように安い日本だからこそ、
この手のweb対応HDカメラの用途はいろいろありそうな予感がします。
 
 日本ならではの特徴は、タイムゾーンの幅が狭いため
様々な「実況」と祭りが容易に出来ることと、
光の通信帯域を持て余す一般人がやけに多いこと(含む自分)。
 
 なんかこう、無駄にハイデフで実況したくなる動画がほしいなぁ。
 
つ ニコニコ動画(生放送実況用)
つ リアルタイム無編集で「作ってみた」。
つ 俺達の猫様猫様ご拝観カメラ(列島リレー編)
つ 俺の「田んぼ」今日の実況中継。
つ 女神・神降臨カメラフルHD
 
 カメラの必須条件としては、
「お風呂で濡れるくらいはOK」の耐水性能はいるだろうなぁ?
使い方は…もちろん(略