さて、『一人デモマシーン』をやってみた感想は。

 小泉の嘘つき〜と叫んでみた後、か細い声でリピート・アフター・ミーしてくる
まったくもってショボイ合成音声に、おもいっきり寒くなった、
というか自分でやっててかなり痛くなりました(泣)。
 
 あ、そういえば、『自殺未遂マシーン』
http://www.nikkeyshimbun.com.br/020409-73colonia.html
と違って、腰ひもには強く引っ張っても外れそうもないしっかりした
工事現場用安全ベルトが付いていて少し驚きました。
 
 ふと思ったけど会田さんが立体作品で使う安全ベルトやパック酒や廃材、
そして寅一のジャージと無精髭と「よっぱらい」状態から推測すると、
「鳶職人」や日本の土木作業員(含む親方)を連想させる題材・素材選び、ファッションも
会田誠さんのテーマのひとつのような気がします。
 山谷や釜ヶ崎のような寄せ場感覚や、土木建築現場の作業光景や..。
 
 村上隆が、アニメやフィギア製作の職人技を伝統工芸からの流れとして喧伝するのとは対照的(?)に、
会田誠さんは世界最高水準の技術を誇る日本の土木工事や建築を影で支える
高品質でいなせな土木作業員を「男は黙って背中で」語っているのかも。
 となると、60年代高度成長期を支えた土木作業員のいまの現状から、
あえて段ボールハウスの城「新宿城」を作ったことは良くわかります。
 
 というか、ぐぐっていたら、ホームレスの遺品の畳で作った作品
「荒川河川敷のホームレス"ヨシオさん"の遺作〈人生シリーズ)」
http://www.jpf.go.jp/yt2001/cyber/artist/003_Aida/
なんてそのものずばりの作品もあるんですか、流石。