それこそ、「大きすぎる物語」である、もう全体を予測しきれないし掴みきれない現実世界を、
とりあえずファンタジーが「受け手にとって居心地の良いレベルのちょい上な物語*1」を与えることで
少しずつ、その、読み手が「大きすぎる物語」にどうにか対処していくことの手助けをするような。
その点でも、すべての作品は受け手からは「時代性」を勝手に期待されているというか、
読み手はその時代・場所のしばりの中にいるということ...。
ところで、21世紀にもなってまだこんなこと考えている自分は、
やっぱりモダンの亡霊に取り憑かれているんだなぁ。もうすぐ2004年だよ。