「ところが、たった15年前のコンテンツが、もう楽しめなくなっている。」

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0111/config190.htm
山田祥平のRe:config.sys 命短し恋せよTV
 
 表紙写真が、五味彬のYellows2.0だったのに妙に納得。
 


年末に部屋の掃除をしていたら
'93年頃のマルチメディアタイトルがいくつか出てきた。
MS-DOSベースのMPC用のものもあれば、
プラットフォームはすでにWindowsになっているが、3.1の頃のタイトルもある。
つい、なつかしくなって、Vista上で動かそうとしてみたが、
16bitプログラムがうまく動いてくれない。
メディアはCD-ROMだから、ファイルとしては見えるのだが、
作品として鑑賞するのは難しい。

 これが紙に印刷された書物であれば、普通に読めるだろうし、
写真集であっても、さすがに印刷技術は拙いものの、
4〜50年以上前のものでも十分に楽しめる。
 
 ところが、たった15年前のコンテンツが、もう楽しめなくなっている。
あの頃は、マルチメディアが盛んに喧伝され、
これからは書物に取って代わるような勢いだった時代だ。
それが今、ただのポリカーボネイトの板きれにすぎなくなっている。
 
 (中略)
 
 さらには8インチ、5インチのFD、古い世代のMOなど、
何らかの情報が記録されたメディアそのものは捨てきれずいくらか残っているが、
それを再生する術がない。
VHSカセットやDVカセットでさえ、手元にデッキは残っているが、
TVには接続されていないために、すぐにはコンテンツを楽しめない。
ほかのプレーヤーに数少ない入力端子をとられてしまったからだ。
 
(中略)
 にもかかわらず、15年前のマルチメディアコンテンツが楽しめない。
デジタル放送の新録画ルールである「ダビング10」で
孫コピーによるメディア変換が認められないことなどを考えると、
数十年後に今の子どもたちは自分の子どもの頃に楽しんだコンテンツを
懐かしく眺めることができるのかどうか心配になってくる。
 
 そういえば、実家にある古い(エロい)ゲームとか、Windows95/98対応なんだけど、
XP環境だと起動するのかなぁ?ということすら怪しかったり。