Photoshop Lightroom CCの最新機能「かすみの除去」をマイナス方向にかけてみるのがいろいろ面白い。
LightroomCCの新機能「かすみの除去」パラメータを、マイナス77かけてます。
なかなかムーディーな写真ですが、元は下写真のような見た目です。
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新登場、メジャーアップデート Photoshop CC 2015年リリース | Adobe Creative Station
先日更新された、Adobe Photoshop CC 2015とLightroom CC(2015.1)に搭載された
新機能「かすみの除去 (dehaze) 」、これなかなか面白いフィルターです。
特に、マイナス方向にかけてやると面白い。
上から「かすみの除去」マイナス方向・元画像・「かすみの除去」プラス方向。
通常は、霧や霞など散乱光による画像のくもりを除去する方向で使います。
色味をしっかり整えたあとで仕上げに適度に使うと、なぜか、かすみがすっきりとれる。
渋谷駅山手線ホームの、ガラス越しに撮った渋谷スクランブル交差点。
かなり汚れたガラス越しの撮影が「かすみの除去」でそれなりに補正できました。
「かすみの除去」機能は、水槽のガラスなどの白みがかった部分をとるのにも使えるとのことです。
ただ、それよりもずっと面白いのは、
この「かすみの除去」フィルターをマイナス方向にかけてやること。
フィルターのかけた後の微調整はいろいろ必要ですが、
さほど手間なく「不思議と、自然なかすみ」っぽいフィルターがかかります。
マイナス方向の「かすみの除去」と、明るさや彩度などの補正とうまく組み合わせることで、
写真の明瞭度などを上げることで失われてしまいがちな「湿度感」を復元することもできそうです。
(ただ、画像処理として、これが適切な使い方なのかはわかりませんが…。)
ポートレートなどの撮影で、よく「紗をかける」という言葉を使いますが、
マイナス方向の「かすみの除去」フィルターにはこれに近い(けれど少し違う)効果があり、
加えて、画のディテール感は失われにくいという不思議な特性があります。
明瞭度(Clarity)などを使った類似処理に比べて、なんというか「品が良い」感じの効き方です。
いろいろな被写体で使ってみましたが、女性写真の魅力upにはかなり効きます。
女子向けblogでよくありがちな「白くて、彩度が高目の写真」をつくるときにも、
白さを出すためのフレーバーとして使うと面白いかもしれません。
自分でもまだ使いこなせていない新機能ですが、
Photoshop Lightroom CCユーザーならぜひ試すべき*1、
いろいろ面白い使い道がありそうなフィルターだと感じました。ぜひお試しください。
*1:追記:この機能、残念ながらパッケージ版のLightroom6には公式では追加されていません http://blogs.adobe.com/lightroomjournal/2015/06/june-updates-to-cc-photography.html