夏のコミケは、超広角ズームレンズを使ってコスプレイヤーの皆さんの写真を撮影してみました。
苦無と刀の接近戦!超広角レンズだと、撮影する側も必死の至近距離です。
Canon 超広角ズームレンズ EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM APS-C対応 EF-S10-18ISSTM
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- 発売日: 2014/05/29
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超広角ズームレンズでのコスプレ撮影を、初めて試してみました。
レンズ前にぐいっと手を伸ばしてもらっての撮影。
超広角レンズを使うことで、手前に伸ばした手の遠近感が強調されてます。
撮影時には、「手を伸ばせば、届く」距離までぐっと近寄って撮影しています。
EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMは近接撮影にとても強いので、かなり思い切って寄れます。
撮影時は、撮影させていただくコスプレイヤーの皆さんに
「超広角での撮影なので、ぐっと寄りで撮りたいのですが、大丈夫ですか?」とか、
「超広角での撮影なので、よろしければカメラの方にぐっと手を伸ばしていただけますか?」と
事前にひと言かけておくことを強くおすすめします。
撮影に慣れている方だと、超広角が映えるポーズをとってくれることもありますよ。
超広角を使うと抜群に効果を発揮するのは、「長い得物(えもの)」を持った・装備した被写体の撮影。
前後の空間(距離の違い)や、画角上下・周辺を活かした撮り方がうまく決まると、
ゲームやアニメ、マンガなどでよくある「パースの効いた撮影」で迫力が増します。
超広角レンズでの撮影時には、どうしてもレンズが被写体にぐいっと寄っていきます。
撮影者やカメラが、コスプレイヤーさんや小道具にぶつからないよう、十分ご注意ください。
慣れないうちは、時々ファインダーを覗かない方の目を使って被写体との距離を確認し直したり、
液晶モニターのライブビューを上手く使って撮影されることをおすすめします。
建物を背景にしたコスプレ撮影は、超広角レンズを使うとかなり面白くなります。
特に、東京ビッグサイトの巨大な三角屋根を背景にした撮影は、広角側はあればあるだけ使いこなし甲斐があります。
もうひとつ、建物を背景にしたコスプレ撮影を。
コスプレによって、建物の「意味合い」がガラッと変化してます(笑)。
コミケでしばしば見られる大集合(あわせ)写真に関しては、
超広角レンズ自体は撮影には最適のはず…だったのですが、
カメラを持って撮影する人がとても多いコミケの「囲み撮影」では
囲みの中央前になかなか位置取れずに、あまり上手い撮影ができませんでした。
…この辺り、自分の実力不足ですわ、反省。もう少し位置取りがうまくできればなぁ…。
超広角レンズでのコスプレ撮影は、まず被写体にもう一歩(適度に)寄ることが最大のポイントで、
そして、大混雑のコミケのコスプレ広場だと、被写体の近くに適度に寄ることがいろいろと難しいです*1。
最初の超広角コスプレ撮影でコミケは、やはりしんどかった…。
超広角でのコスプレ撮影を始めてみる方には、
様々なポーズ・シチュエーションをいろいろ試してみたり、
立ったり座ったりカメラ位置や光源の向きをいろいろ試せる
仲間内の撮影会を経験されるのがおすすめだと思います。
あと、「並び」で撮影していることが多いワンダーフェスティバルなども、入門にはいいかもしれません。
もうひとつ、超広角での撮影と言えば…
この夏コミでとても話題になった言葉のひとつが「ローアングラー」。
時代の流行に乗り遅れないよう、わたしもしっかりと超広角のローアングルで撮影してきました。
EOSkissX2で、しかもファインダーを覗いてピントを合わせる必要がある近接撮影なので、
撮影時は被写体の方と同じように、地面に這いつくばって撮影しています。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7i レンズキット EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM付属 KISSX7I-1855ISSTMLK
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こういったローアングルでの地面すれすれの撮影はものすごく楽になります。
とりあえず、炎天下の駐車場で腹ばいにならなくていいだけでもありがたい。
ローアングラーに関しては駄チワワさんのコスプレがとても面白かったです。
http://zubunuretiwawa.ldblog.jp/archives/40424188.html
夏コミで起きたコスプレ関連の雑感-2014夏 : 駄チワワ:旅と怪獣舎
撮影した写真は、Lightroom5.6で現像・いろいろ補正しました
Adobe Photoshop Lightroom 5 Windows/Macintosh版 乗換え/特別提供版
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今回の補正で最も時間がかかったのが背景の処理。
超広角レンズの撮影で絞りすぎた結果、背景までパンフォーカスになってしまいました。
もう少し適度に開いて撮影しておけばよかった…。
今回はほとんどの掲載写真の背景の部分にマスク処理でデフォーカスをかけています。
背景部になる場所のハイライト、コントラスト、シャープネス、彩度などを落とすことで、
賑やかな背景をある程度おとなしくして、そして被写体をより浮き上がらせました。
超広角ズームレンズでの撮影は、レンズの明るさにもよりますが、被写界深度が深くなりやすいです。
なるべく適度に絞りを開いて撮影して、それでも背景がとても目立つ場合は
現像・レタッチ時に背景を後処理していろいろと調整されることをおすすめします。
(注:後処理の効かせすぎにはご注意ください。この写真では、かなり強烈に後処理を効かせてます)
被写体と背景の切り分けは…Lightroomなのですべて手作業で行いました。
PhotoshopCC(2014)などを使って、被写体と背景の切り分け処理を行う場合には、
自動でパス切りをしてくれる様々な機能を利用されることを強くおすすめします。
最後になりますが、夏のコスプレ撮影について大切な注意点を。
夏場は、外で撮影している、ただそれだけで、ものすごく体力を消耗します。
熱中症にはくれぐれもご注意ください。
今回の夏コミでの撮影画像はこちらにまとめてます:
https://www.flickr.com/photos/workshop/sets/72157646125385280/
Comic Market 86 - an album on Flickr