西武池袋本店、写真展「y-Generation- 現代フォトグラファーの視点」

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100421_362776.html
デジカメWatch
https://www2.seibu.jp/wsc/010/N000033291/1528/info_d_pv
西武池袋本店:アート・ギャラリー 催事のご案内
 


西武池袋本店は、写真展「y-Generation- 現代フォトグラファーの視点」を21日より開催する。
池谷友秀氏、大串祥子氏、喜多村みか氏、渡辺伸次氏、大和田良氏による写真展。
「既存の概念にとらわれない斬新な感性を持った作品」約20点を展示する。
 
名称:y-Generation- 現代フォトグラファーの視点
会期:2010年4月21日〜5月4日
時間:10時〜21時(日曜・祝日は20時まで、最終日は16時まで)
 
http://tomohide-ikeya.com/
Tomohide Ikeya・池谷友秀
 
http://www.shokoogushi.com/
SHOKO OGUSHI PHOTOGRAPHY : MEN BEHIND THE SCENES
(世界でも数少ない「美少年フォトグラファー」:大串祥子さん)
 
http://www.ryoohwada.com/
www.RyoOHWADA.com
 
http://www.blackeyes.co.jp/
blackeyes (Shinji Watanabe 渡辺伸次)
 
 新装開店した西武百貨店本店に行ってきた。写真展とても良かった!
 
 百貨店のアートギャラリーの写真展らしくないというと失礼だけど、
小和田良さんの作品をはじめとしてやたら高いクオリティの作家の人々と、
大量の作品から「一定のビジョンを持って」選ばれた作品群の展示。
ひょっとすると、商業ギャラリー系では今年上半期のベスト展示になるかもしれない。
 
 美術館や小規模中規模ギャラリーで写真を大量に観ている人や、
「部屋に、自分のテイストに合う写真を飾ってみたい」という社会人の方や、
写真を撮る生活を始めたばかりの中学高校大学専門学校生の学生さんや、
アートな写真ってなんだかよくわからないんだけど…という一般の人や、
作品作り・販売にまで踏み込もうとしている写真作家の皆さんにも、
いろいろ写真が気になる人に自信を持ってお勧めできる、
かなり高いレベルでバランスがとれた写真展です。
 
 写真撮影に使われている機材もプリント手法も素材もまちまちで、
blogなどで製作機材・プリント手法をチェックすると、エッと驚く作品も多い。
カメラファンとしては、渡辺伸次さんの作品がGR Digitalのモノクロスナップのキャンバスプリントで、
GR Digitalでここまでの表現がいけるのか!と驚かされます。
 
(ホントはこれだけ精度と目標の高い写真展を、
自由度の高い独立系ギャラリーでやって欲しかったり。
けど、そうなると巡回展はできないんだろうなぁ…。)
 
 特に、最近写真を撮り始めた若い人にこそ観てほしい。
 個々の作者の作品コンセプト、プリントの仕上げのクオリティや額装、展示の並べ方や照明、
個々の作品に付いている「値札」や物販ブースに置かれた小品や写真集の作品との対比や出来映え、
展示の周囲に目をむけると、百貨店本店特有の客層や、ちょっと不思議な百貨店の時間の流れ方、
そしてギャラリー周囲の売り場環境(子ども用品やギフト雑貨売場)とのマッチングなどなど。
注意して展示とその周辺を眺めると、気付けば気付くほどに様々な、
そして考えれば納得できる、いろいろ参考になる発見があります。
私も、ホワイトキューブなギャラリー体験だけだと判らない部分にいろいろ気がつきました。
 
 個々の作家の個性はどれもピンでいけるほど強烈なのに。
…展示構成やすり合わせにはいろいろ苦労しただろうなぁ。
結果、いろいろと明解で、わかりやすい、けど奥がやたらと深い展示になってます。

 
 そうそう、大和田良さんは、銀座のキャノンギャラリーでも写真展開催中。
こちらは新作メインの写真展で、インクジェットプリントだそうです。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/owada-log/index.html
キヤノンキヤノンギャラリー|大和田 良 写真展:Log