シャープの新BDレコーダ「BD-HDW50」をチェックする

http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20091119_330016.html
西田宗千佳のRandomTracking
 
 LSIを2個積むことで、2番組同時録画の制限回避したレコーダー。
 
 「忙しいときに」「たまにやる」作業だから、
2番組同時録画制限にヒットすると色々ムカツクという報告が多々あるのに、
メーカーも「たまにある」事例で改善にはコスト増に繋がるからと、
改善してくれないという変な悪循環がありました。
 


 AVC録画が二番組同時にできない機種が多い理由は、
AVCのエンコーダ/トランスコーダが1系統しか搭載されていないためである。
AVCへの変換は負荷の大きい作業であるので、当然それなりに規模の大きなLSIが必要になる。
コスト制約が厳しい家電の世界では、製品投入までに時間がかかるのが実情だ。
(略)
 すなわち、ビットレート変更をほとんどしないなら、
ほぼ純粋に「番組を選ぶ」という行為だけで、どんな録画予約設定も終了することになるわけだ。
これは確かにシンプルで、簡単だ。
 
 むしろ、今までこれができなかった事が、ユーザーの感覚としてはおかしいんだが…。
今までの変な録画制限って、機械を売る側の都合だったわけだし。
 

視点を変えると、トランスコード方式の利点が感じられる。
それは、まさに本製品の特徴である「AVCで二系統同時録画ができる」ということだ。
一般に、トランスコーダーはLSIの規模がエンコーダに比べ小さい。
シャープ側の説明によれば、HDW50では、従来機種に近いトランスコーダが二系統搭載されているという。
ハードウエアの価格を大幅に上昇させることなく、AVC録画を二番組同時に行なえるのは、
トランスコーダを採用しているがゆえ、といってもいいだろう。
逆にいえば、「リーズナブルに高画質を実現する」ならば、
トランスコーダの採用に大きな意味がある、ということである。