全部録りを超える全部録り、「SPIDER PRO」〜 テレビ+ネット並みの検索性のすごさ 〜

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080611/zooma364.htm
小寺信良の週刊「Electric Zooma!」


本機は問答無用で全部録るので、録画予約という考え方はない。
 という凄まじい商品。

アナログ放送が最大8チャンネル同時録画可能で、
だいたい1週間前後の全番組を録画可能だ。
業務用機なので、本体価格は78万円、
買い切りではなく月額サポート料なども必要だが、個人での購入者もあるという。
 

 テレビ番組が1週間分全部手元にあったら
いつでも好きな番組が見られて便利、というのは誰でも想像できることである。
しかし実際にそれを体験してみると、
最初は番組表から面白そうなのを探して見ているが、
次第に番組表などいらなくなってくる。
 
 というよりも、
そもそも番組表程度の情報では、面白そうなものにはたどり着けないのである。
面白い番組を探すためには、番組固有のメタデータのほうが重要なのだ。
 
 SPIDER PROの価値は、全部録るハードウェアに意味があるのではない。
それを使って情報を掘り起こし、そこに新しい意味を見いだす
データベースの連結と、情報の見せ方に価値があるわけである。
安くするためにチューナを減らそうとか、
1週間録れなくてもいいとかいろいろ考えるかもしれない。
しかし、全部あるからこそ意味がある。
データは全部あるのに番組はないとか、またその逆では意味がないのだ。