国家生き残り戦略としての日本語リストラ

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20091031/1257023368
Tech Mom from Silicon Valley
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はてなブックマーク - 国家生き残り戦略としての日本語リストラ - Tech Mom from Silicon Valley
 
 はてブやエントリのコメント欄を見たら、
ほとんどが「使えない」感情論文化論ばかりでショボーンとしてたんだけど、
ひとつ面白い指摘が。
 
http://mynkntp.blog77.fc2.com/blog-entry-113.html
mynkntp:真夜中のTeaParty!!  日本語リストラ?冗談じゃない!〜簡素化日本語の可能性〜
 
ボイス・オブ・アメリカ (VOA)」が通常の放送の中で使用している「スペシャル・イングリッシュ」とか、
航空宇宙関係のメンテナンスマニュアルのための「Simplified English」というのがあって、
これが、調べてみると結構面白い。 
スペシャル・イングリッシュ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
 
情報伝達のツールとして使うための、日本語のルールとしてなら、
「簡素日本語」的な発想は全然アリなんじゃないかなぁ?と感じました。
 
 日本語がすこしわかる外国人相手に、日本語で説明をするときに、
この言葉通じるのかなぁ…どうしたらいいのかなぁ?と迷うことはしばしばある。
特にPC絡みの説明だと、英語マニュアルを機械的に日本語訳したような言い回しを、
さらに再度英語に訳すときとかすごく頭使ったですよ…店頭で。あ〜めんどくさ。
 
 ちょっとした説明をする日本人でさえこう日本語で迷うんだから、
日本語が母国語ではない層にとっての日本語ってのは、まさにパルプンテ状態なのかも。
 
 外国人が「取り急ぎ」日本に来たときに、なんとか生活できるように、
「これだけわかればあとは翻訳機械の補助があれば1ヶ月なんとかなる」レベルの、
最低限の日本語モデルってのは、あるととても便利かもしれない。
これは、外国人対応の日本語資料を作る場合でも参考になりそう。
 
 
 
 そうそう、もうひとつ気になったのが、
コメント欄やはてなブックマークで、やたら多くの人が、
日常生活するための「スキル」「ツール」としての日本語使用と、
文化伝承や教養を深めるための日本語使用の話を
やたらと結びつけて話したがる人が多かったこと。
 
 自分が気持ち悪さを感じたのが、
MichiKaifuさんが、外国人が学習し易くするために提案した「簡素型日本語」に対して、
"日本語への愛が"とか"日本の文化が"とかいうコメントがやたらめったら多いこと。
「愛や思い入れが無くても、外国人がとりあえず使って、メシ食っていけるようにするために必要」
が為の提案のひとつなのになぁ…。
 
 これ、日本国内での日本語(国語)教育では、
古典となっている文学作品や詩などを読んだりする「教養」教育な要素が、
強く重ね合わせられ過ぎてていることが原因になっているじゃないかなぁ?
 
 例えば、液晶TVの機械の説明書(マニュアル)や電子レンジの説明書の
読み方・意味の理解の仕方、その書き方なんかは、国語教育ではます教えないw。
けれども、外国人が欲しがっている、日本語の読み方書き方のひとつは、
こういう部分だったりするんだろうなぁ…。
 
 
 個人的には、簡略日本語を速習用に海外で教えるのはアリだとは思います。
実際、スーパーや百貨店で買い物をするときには謙譲語を頻繁に使う必要はまず無いんだし。
 けど、メイドカフェなんかでご主人様お嬢様お姉様ぁぁぁとか言いながら
色々イチャイチャして楽しむには、謙譲語はあるとかなり楽しめるから、
実使用の日本語では、「その辺放置」と言うことでOKだと思います(笑)。