儲かるゴミ収集という恐怖
http://tanimura-tomoyasu.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-dc35.html
「マーケティング・リテラシー」についてひっそり書く(by 谷村智康)
これは、想像しなかったわけじゃないんですよ。
ゴミの分別の徹底という今回の話ではなく、マーケティングのネタとして。
だって、家庭名とリンクして、ゴミの詳細がデータ化できるってことは、
リアルな消費の記録が取れると言うことじゃないですか。
(略)
ところが、ゴミを記録し、分析すれば、消化の状況まで分かるわけです。
横浜市にその発想はまだないと思いますが、
ゴミ収集はマーケティングのデータ収集の機会として、使えるってことです。
困ったことに、推進するメリットがあって、
(略)
平たく言うと、儲かっちゃうわけなんです。
コストパフォーマンスとか再資源化がしっかりループする社会をしっかり考えると、
ゴミ収集(という言い方も変だなぁ…「静脈流通」かな?)はまだまだ儲かる手段がある可能性が大。
「モノを捨てる」という捉え方は、個人的な意識の問題であって、
人によっては「お金の元がゴロゴロ」転がってるという捉え方なわけだし、
実際のところは最終処分場で廃棄処分されるまでにはかなりの数のステップが絡んでくる。
で、回収する際に「情報収拾」が追加されるだけと考えると、
今の所、個人宅レベルでは割に合わないかもしれないけど、
大企業のオフィスビルやコンビニチェーンや巨大モールなんかだと、
廃棄物商品のバーコード付いた表皮*1をしっかり通して回収することで、
分別をある程度自動化するとか、商品の一括購入で調達コストを減らすとか、
モールで買ったその場でパッケージ開けてガワ捨てた消費の割合を調べるとか、
持ち込み消費の割合を調べるてビル内コンビニの品揃えに反映させるとか、
大ざっぱな居住地レベルでの消費動向をチェックできたりするとか、
色々できることはあるんじゃないかなぁ?と予測してみる。
「商品パッケージ*2」だけを
企業・家庭ゴミの中で特別な分別対象になるとかすると、
ビジネスモデルとしては、かなり面白い…と考える自分が毒されているのかな。
今の所、情報収集のコストやプライバシー意識の兼ね合いでそこまでは行われていないのだろうけど、
ゴミ袋が、一部の業務ゴミみたいに「ある程度戸別登録されたIDシール制度」みたくなってきたら*3、
収集時に大ざっぱなサンプリング調査が大規模に行われる可能性はかなりありそう。
分別の意識管理や処分コストの圧縮のためとかで口実付けることで起こり得るんだよな。