単焦点レンズ一本で映画を撮るなんて縛りがあると、それはそれで面白いかも。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081001/zooma379.htm
小寺信良の週刊「Electric Zooma!」:
第379回:「写真動画」の夢を切り開くNikon D90 〜 写真用レンズでハイビジョンを撮る 〜
 


開放めで深度を浅くして、背景はぼかしてしまった方が画質としては有利になる。
元々デジタル一眼で動画を撮るということはそれを期待してのことなので、本来の目的とも合致する。
(中略)
 
続いてオールドレンズを試してみた。
もちろんこの場合はマニュアルオンリーで絞りは物理的に閉じられるので、
結果的に絞り優先となる。
シャッタースピードが調整できないので露出は成り行き任せとなるが、
それでも絞り開放でのボケの美しさは、
これまでのビデオカメラではまず見たことがない表現だ。「映画並み」と言っても過言ではないだろう。
 
単焦点レンズ50mm/F1.4 この完成度で動画が撮れるのはすごい
ボケの美しさは、ビデオカメラではまず体験できない
 
 単焦点の明るいレンズでは、露出補正が追いつかず、飛び気味となったのが残念だ。
晴天の撮影では、NDフィルタを使って調整した方がいいだろう。
難点は、フルマニュアルでもライブビューとしては自動で露出補正しようとするので、
撮影中に露出が変動することである。

(略) 
絞りの綺麗なレンズを使えば、
これだけの表現が動画でできるという可能性を見せたことは、大きな意義がある。
また構造がシンプルで明るい単焦点レンズで撮れば、
これだけ世界観が変わるのだということも、多くのユーザーには衝撃的な事実だろう。