「電子書籍同人誌」で初めてできることは、これからもっと色々あるはず。

 
http://d.hatena.ne.jp/hidematu/20080817/1218961103
うつせみ日記 日本の電子書籍が高いのは本を買った人に配慮しているためなのか
 
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20080816/1218902613
アメリカで同人誌を売るということ - shi3zの日記
 
 
 興味深かったのでこの記事に(再)トラバ。
 
 (少部数ですが、)デジタルメディアで同人誌を発行している立場からコメントすると、
カラー作品になったり、ページ数・発行部数が微妙に多くなるほど、
デジタルメディアで製作・販売販売するメリットが出てきます。
 
 実際問題、わたしが販売している同人CDRとか同人microSDなんかだと、
数百枚〜1000枚以上の写真が延々とだらだら*1と入っているので、
紙媒体で作ると最低300ページは確実。下手すると1200ページ必要です。
プリンタ本で作る場合は1冊数千円〜1万円は確実に必要なので、
電子媒体で販売する必然性があるのですよ。
…一度でいいから紙の「1000ページ写真集」作ってみたいなぁ。
 
 (コミケで販売されるような)日本の同人誌の場合、
表紙以外は白黒で、ページ数は16P〜32P程度、
そして発行部数は中規模だとせいぜい100部〜500部程度。
「煩悩パワー炸裂」のコミケ会場販売価格は300円〜500円程度です。
この程度だったら、同人誌印刷クオリティが異様に高い"日本だと"、
紙で同人誌作るメリットが今でも多々ある。
 
 iPhoneで同人誌を購入・閲覧できるメリットは、
フルカラーで閲覧できるので、フルカラー印刷代を思いっきり省略できること。
加えて、売り手側から考えると、スケールメリットがてきめん出るのと、
顧客を濃いgeekに限定できる*2ってのもいいかもしれない。
 
 


しかし、
本の値段に合わせて電子書籍の値段を決めるという理屈は理解できない。
それよりは配信コストや翻訳費用、
ビューアソフトの開発費と言われた方が納得できる。
 

日本の電子書籍が高いのは本を買った人に配慮しているためなのか - うつせみ日記 http://d.hatena.ne.jp/hidematu/20080817/1218961103

 
 まったくもって、そのとおり。
紙の本の値段に合わせる必要は無いでしょう。


 むしろ、紙の本でやろうとすると、
採算がとれない・ありえない分野で積極的に攻めていってこそ
同人コンテンツならではの真価が出るのではないかと思います。
例えば、1000〜2000ページ程度をパラパラと手でめくれる
iphone向け大長編パラパラマンガ」とか出したら面白そう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AC
パラパラマンガ - Wikipedia
 
 iPhone向けパラパラマンガビュワー・パラパラマンガメーカーとか、
あると絶対面白いよな。
 

*1:この「延々とだらだら終わらない具合」が欲しいんで…

*2:オタの口コミ宣伝でいける