Dubbrock's Dublog:パブコメ全文入手!!!!

http://blog.livedoor.jp/dubbrock/archives/737904.html

米レコード協会が意見を寄せたことで注目を浴びた昨年12月に文化庁が募集したパブリックコメントの全文を入手しました。

 全文(1134ページ!)にすべて目を通して、よ〜くわかりました。このパブリック・コメントを賛成と反対の数のみしか文化庁が発表できなかったかが。以下で全文を読んでわかったことを記します。

●組織票だらけ!
 →すさまじいぐらいに同じ文面で名前を変えて送られてます。コピペの嵐。それでも送信者の名前は違う場合には別にカウントされています。
●組織票のうちもっとも強いのはレコード会社からの圧力と国内盤レコード販売店
  →レコード会社での組織的な取り組みには、その組織的な動きをうかがわせる文書があるらしく、そこには模範例文がついているらしく、同内容のコメントが多数あります。全く同じ文面も相当数!

 (以下引用略。ぜひぜひリンク先で本文を全部読んでください。)
 
 
 
 個人的に、組織票という形態自体はアリだと思います。
 しかし、その組織票をとりまとめる組織が投票者の「生活の糧」を押さえている状態で
組織票を入れさせように圧力をかけるのは問題有りアリでしょうし、
公開が前提のパブコメを読めば、「誰が反対したのか・賛成したのか・投票しなかったのか」は
組織側にはっきりわかってしまいます。
組織の「裏切り者」(あるいは内部告発者)には制裁がかかる仕組みがある場合、
命令に逆らうことは余程の覚悟がないと出来ません。
 
 ちなみに、こういった意見書という形ではない場合、例えば衆議院選挙などの、
投票の匿名性の重要さというのは民主主義の根幹をなす問題です。
電子タグとプライバシーの問題でも、ひょっとしたら使い方の悪用次第*1では、
選挙での「投票者のトレース」が可能になってしまうかもしれません。
 

*1:余談。先日阪大のCOE講義で訊いた話では、電子投票で投票者割り出しを行う場合、選挙監理委員会の全体がグルになって悪用を行う、組織全体で不正を行う必要があるそうです