Tweetup Tokyo 09 Fallで色々聞いて、色々考えた、これからのtwitterの向かいそうなところ。
Tweetup Tokyo 09 Fallの目玉トピックは、
公式な携帯版twitterの発表と、異機種間の「絵文字のつぶやき対応」について。
http://twtr.jp
携帯電話用twitter公式
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/twup09/20091016_322200.html
【Tweetup Tokyo 09 Fall】 Twitter公式携帯版を説明、ウィルコム最新モデルの展示も -INTERNET Watch
で、会場でtwtr.jpのアドレス直打ちしたら
…やっぱりいつものtwitterらしく、ダウンしてましたw。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0910/15/news111.html
ふぉーんなハナシ:初日から「もう限界」って……がんばれ! twtr.jp - ITmedia +D モバイル
ケータイの絵文字対応は、日本でも機種やキャリアの違いで色々苦労してるんだけど、
twtr.jpは、サーバー側で文字吸収/変換する仕組みを採用してるそうで。
これ、β版とはいえ、検証作業は相当めんどくさそうだなぁ…。
今は日本の携帯電話だけだけど、
将来は世界対応するだろうから…次は欧米やアジア圏とかと考えると、
これから先の苦難も多々予想されます。
絵文字対応に関して、各携帯電話端末を使ってデバックし続けていたそうで、
南木氏は「絵文字が文字化けする夢を見た」ほど絵文字を見続けていて
(略)
絵文字のコードに関しては、Googleの「emoji4unicode」がありますが、
これにウィルコムが入っていないため、800文字ほど手作業で調べていったそうです。
その労力は相当なレベルだったろうと想像出来ます。
http://www.macotakara.jp/blog/index.php?ID=5366
Twitterの公式携帯サイト開発チームに聞いた「twtr.jp」で大変だったこと − MACお宝鑑定団 blog(羅針盤)
twitter本部側も、携帯電話向けサービスに重視していくみたいです。
今後については、Twitterによって生まれた「多様性のあるエコシステム」を大事にしていくこと、
「携帯電話へのフォーカス」を引き続き行うことを挙げた。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/twup09/20091016_322187.html
【Tweetup Tokyo 09 Fall】 「いろいろな噂もあるが」米Twitter創業者が買収を否定 -INTERNET Watch
Twitterでは、携帯電話の利用には大きな可能性があると見ている。
地球上でインターネット接続人口は10億人だが、携帯電話人口は40億を超える。
携帯電話のSMSサービスを使えば、つぶやくことは十分に可能だ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091015_321776.html
米Twitter、インド最大の携帯キャリアでSMSサービス開始 -INTERNET Watch
色々カオスな会場で、結構長い時間を割いて紹介されていたのが、
国連人口基金東京事務所のキャンペーンと、NGO「Room to Read」の識字キャンペーン。
米国のパーティーだと、結構こういう場所でチャリティ募るってのはあるのかなぁ…。
http://www.unfpa.or.jp/
国連人口基金東京事務所|UNFPA Tokyo Office
http://twitter.com/UNFPA_Tokyo
国連人口基金(UNFPA)東京事務所 (UNFPA_Tokyo) on Twitter
http://www.roomtoread.jp/
ルーム・トゥ・リード
http://twitter.com/roomtoread_jp
Room to Read Japan (roomtoread_jp) on Twitter
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%98%E5%AD%97
識字 - Wikipedia
特に、「Room to Read」の発表の時には、わざわざBiz Stoneさんが壇上に戻ってきて、
「文字の読み書きができないと、twitterできないよね」みたいなことをトークしてました。
日本のように、99.8%以上の極端に高い識字率がある国は、世界全体から見るとかなり特殊なケースで、
発展途上国の識字率は、国によっては5割を切っているところも多々あります。
あと、全体的に、男性より、女性の方が識字率が低い傾向があるのもポイント。
ここから先は、自分の推察というか、妄想に近い部分もあるのですが…
twitterが今、google的なビジネスモデルに"圧倒的に"先んじている部分があるとすれば、
PCや無線LANが無い場所でも、携帯電話やブラックベリーさえあれば、
(movatwitterなどを使って)twitterできて、つぶやきを閲覧できるところだと感じています。
twitterは、インドを皮切りに、新興国での携帯電話との連携を進め始めていますが、
将来的には周辺の発展途上国、例えばバングラデシュやパキスタンや西アジアやアフリカ諸国で、
あるいは紛争地などの、常時接続環境をキープすることが困難な国でも、
携帯電話の標準機能としてtwitterができるようになるかもしれません。
発展途上国では、固定電話を引くよりも先に、携帯電話網が整備されていたり、
あるいはグラミンフォンのようなビジネスモデルで「村に唯一の携帯電話」があったりします。
http://moulindelongchamp.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_b816.html
Le Moulin de Longchamp: グラミンフォンという奇跡
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2008/01/post_e7cd.html
[R30]: 書評『グラミンフォンという奇跡』
http://www.karashi.org/~poppen/d/20070803.html
ぽっぺん日記@karashi.org(2007-08-03)
ちなみに、グラミンフォンのベースとなったグラミン銀行では、
ほとんどすべてが女性への融資で、その率は97%程度。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E9%8A%80%E8%A1%8C
グラミン銀行 - Wikipedia
世界にはインターネット(と意識する環境)が全く無くて、
googleのmyページには(パケ代的にも、携帯電話の性能的にも、広告コストとしても)繋がらないけど、
なんとかtwitterだけはできるようになる可能性がある場所は多々あります。
googleはなんだかんだ言って基本PCベースの世界なので、
途上国で使われている標準性能の携帯電話とかとの親和性はちょっと弱い。
クラウドするには、高速な常時接続環境が必須ですし、ULPCは100$"も"する高価な代物。
で、途上国のグラミンフォン的な携帯電話文化と、「Room to Read」識字教育と、
識字以前の「文字が読めなくても意味は通じる」携帯電話固有の絵文字文化とがmixされると、
将来的には、異言語圏どうしの、例えば非英語圏と英語圏の絵文字混じりのtweetによる交流や、
「文字が読めないけど、絵文字だけでtwitterできる」層なんてのも出てくるかも知れません。
泣き顔や笑い顔や、雨や太陽や、おっぱい(母乳)や子どもや、マスクやドクロの絵文字は、
その言葉の綴りを知らなくても、見れば、なんとなくですが想像がつく。
「母乳が無くて、子どもが泣いている。病気で人が死んでいる。」とか、英語で綴れない場合でも、
絵文字で表現すれば、(意味はなんとなくですが)遠く離れた相手に伝えることが可能になります。
このくらいの絵文字だったら、なんとか140文字以内に収まって、多段のRT (ReTweet)も可能だと思います。
ひょっとしたら、オバマ大統領と世界の誰かが、多段RT経由で
携帯電話の絵文字を駆使して通信しあうとかいうのもあるかもしれない
…というファンタジーを持てるのが、twitterのユーザー層の厚さと、予想外に結構面白いところです。
大抵のつぶやきはほとんどつぶやいておしまいなんだけど、ごく稀に、やたら遠くに伝わっていく。
そういえば、今度twitterが携帯電話に進出するインドでは、
男性の識字率は70%弱、女性の識字率は45%程度で、英語が話せるのは人口の1割程度。
加えて、言語分割が甚だしくて、住んでいる地域が違うと、言葉での意志疎通が難しいというのは結構ある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89#.E8.A8.80.E8.AA.9E
インド - Wikipedia
言語の壁をうまく超える補助ツールとして、絵文字文化に目を付けて、
まずは絵文字最先端国の日本で色々試行実験してみるというのは、面白い発想で、
ビジネスとしてもtwitterの成長に結び付きそうないいところに目を付けているなぁ…と感じました。
Biz and Kevin,これからのtwitterの活躍に期待してます。
Twitterを始めたころ、評論家はよく
「Twitterは楽しいが、役には立たない」と評価しましたが、
そんな時でも@evは
「アイスクリームが役に立たない、なんていう人いないよね」
と冷静に対応しました。
様々なことが、短い期間で大きな進歩を遂げてきました。
われわれは早くからそのポテンシャルを認識しましたが、
ユーザーと、プラットフォームのデベロッパーは
Twitterが今よりはるかに成長するということを、証明してくれるでしょう。
オープンでますます重要になるネットワークを発展させることは、
一度始めたら簡単にやめることはできません。
今でも楽しいです!
http://blog.twitter.jp/2009/09/blog-post.html
Twitterブログ: 利用規約を改訂しました
twitter、超楽しいです!。私も「アイスクリーム」は大好きですよ。
けど、TweetUpの会場のフードコーナーには、
サンドイッチとビールはあっても、「アイスクリーム」が置いてない。
次回のTweetUPでは、ぜひ会場でアイス食べたいです。会場でアイス食べたいです。アイス食べたいです。