偽装が示す企業の本質

http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20070704/129046/?P=1
(伊東 乾の「常識の源流探訪」):NBonline(日経ビジネス オンライン)


 国の規制は対症療法に過ぎない
 
 あらゆる商品は、一国の内部でも、あるいは国境をまたいでも、
様々に流通することができます。
しかし、その商品の「本当の価値」を評価するうえでは、
実は企業がダントツ有利な立場に立っています。
企業は本質的に「目利き」です。
 
 グローバリゼーション、ボーダーレス化が進む中で、
モノの価値の喫水線を国境を越えて決定する目利き役は、
個々の国ではなく、企業が演じなければなりません。
実はそれは、決して新しいお話ではない。
欧州は中世以来、国境を越えて専門人集団が製品の品質を決定してきた、
長い長い歴史を持っています。
 
 職能組合「ギルド」の歴史です。

(中略)
歴史的に最も典型的な
「混ぜ合わせた時、素人に弁別しにくい価値の混乱が起こる」
ものは何でしょう?
改めて考えてみて、実はおカネではないか、と私は思うのです。