データマンという職業と、論文執筆のための情報収集の違い。

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ジャーナリスト - Wikipedia


またジャーナリストの中でも、
特に記事執筆のために必要なデータ収集を専門とする人間を「データマン」、
そしてデータマンの集めてきたデータを元に
記事を執筆する人間を「アンカーマン」と呼ぶ。
いわばデータマンはアンカーマンのアシスタント的な役割を果たしており、
多くのジャーナリストはまずデータマンとして経歴をスタートし、
経験を積んだ上でアンカーマンとなるのが一般的である。
 
 人文系の論文、特に過去の資料を元にして論文を書く場合には、
「データマン」的な作業と「アンカーマン」的な作業があるんだけど、
データを集めてくるという収集作業自体にも色々とかかるバイアスがあるので、
そのバイアスのかかり具合こそを論文で考察するためには、
結局のところ自力で元情報を可能な限りチェックして、
その全てに自らの手で批判検討を行わなければいけない。
 
 で、表れているデータ群のなかの
ほころび(奇妙な点)を自力で発見しないことには、
そもそも論文を書くための「問題意識」が出てこないことが多いので、
大学の硬派なゼミに入ったら、死ぬほど大量の論文や原典や生データを
集めて、それにまみれながら分析することになるわけです。
 で、そうやってるうちに「なんか妙だぞ」という
特異な感触がある場所が見つかってきたら超ラッキー。
 
そこで、相当運が良ければ、実力次第でなにか書けます。