国策と大学(人文系)研究の関係

http://d.hatena.ne.jp/hspstcl/20061112/1163298892
拓殖のあと〜齋藤一の日記 - 不幸な事態
 コメント欄に注目。
 


川口@台中
『Q大比文が出した論博。故日下翠さんの指導ですね。
 博論としてどうかということもですが、
国策としてのマンガ、アニメという現今の風潮をおもえば、
俗流「日本文化論」的枠組みが、時宜に適っているということでしょうか。
 
 (中略)
 
# hanak53
『おひさしぶりです。トラックバックありがとうございました。
> どういう経緯で世に出た博論なのか、
 当該書のあとがきによると、以下のような経緯だったそうです。ご参考までに。
 
「マンガは出版文化の三分の一を支える重要な位置を占めながら、
今まで国策の埒外にあった。
…マンガで学位論文を書きませんか、と勧めてくださったのは故・日下翠さん
(当時九州大学教授)である。
日下さんは『国立大学で本格的にマンガ研究をする時期が来ている』と仰った。
…私は『マンガには研究の方法がないから』とやんわり断った。
だが、日下さんは『研究の方法を提案する研究もあるのではないですか』と仰った。
まずマンガ研究の方法を築き、国策の枠組みに入れよう、と。
だから国立大学でやる必要があるのだ、と。私は、やる値打ちがあると判じた。
 
 それ以来、日下研究室はマンガ研究のシンクタンクと化した。」
竹内一郎手塚治虫=ストーリーマンガの起源
講談社選書メチエ、2006年、258ページ)』
 
(中略)
 
# 川口@台中 『某Yさんと昨夜チャットして喋ったことですが、
これはCSにとっては致命的な重大事件となるでしょうね。
制度批判が制度にとりこまれ、国策と結託。』