ライブを撮るときのコツと、シャッタータイムラグとシャッタースピードの話。

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【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 【玄人専科】「ライブ撮影」〜第2回 撮影テクニック編
 
 知識として、知ってると知らないとで大違いのノウハウが惜しみなく載ってます。面白い!
 
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【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 上級編:ライブの撮影(1:広角編)
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【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 中級編:ライブの撮影(2:望遠編)

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【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 「メタルアンブレラ」〜中級編:レリーズタイムラグについて
 


 なお、四分音符=120前後のダンスビートの場合、四分音符1拍が1/2秒である。
その曲が一般的なエイトビートで刻まれているリズムの場合は、
1つの拍は1/4秒である。
 
 16ビートのフィルインの場合は、1つの拍は1/8秒となる。
ここで問題になるのはシャッターのタイムラグ(遅れ)である。
 今回持ってきている中級の一眼レフの場合、
半押し待機状態からの押し込みでタイムラグは、
80mS前後ではないかと思われる。 
 
 この速度は、約1/12秒に相当するので、
であると、エイトビートの1拍が1/4秒ならば、その速度差は大きな問題にならない、
16ビートで叩いている場合でも、手の動きではなく、人間自体の動きを見るならば、
シャッターのタイムラグはあまり気にせずに写せば良い。
 
 ただ、タイムラグが150mS〜200mS を超えるような初級カメラの場合、
それは、1/5秒から1/6秒にも相当するから、
のんびりしたエイトビートのリズムですら、
1拍早いタイミングでシャッターを切らなければ、思うタイミングでは写せない。
(人間の神経には反射速度、反応速度があるなど言うなかれ
・・音楽の場合それは先読みできるが、
カメラの物理的な遅さは、先読みで回避しずらい・・
 なんせ、自分の体じゃないからね)
 
 カメラを開発している人に音楽をやっている人はいるのだろうか?
音楽的な意味のタイムラグで許せるのは、10mS 以下である。
 つまり1/100秒。 
人間の耳は音響的なその差を聞き分けることができる。
カメラでは100mS (1/10秒)というレベルでシャッターのタイムラグが短いとか言っているが、
音楽での100mS はエコー(ディレイ)の数字のレベルである。
つまり、とてつもなく遅い・・(汗)

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【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 中級編:ライブの撮影(2:望遠編)
 

 そう、100mSってのはとてつもなく遅いんだよ〜、よく言ってくれた。
 ただ、ここまでくると、半端じゃなく遅すぎるので、
あらかじめそのタイムラグを読んで行動できるw。
機材に慣れるってのはそういうこと
(ただ、慣れる為には、動作がある程度安定していることが前提になる)。
 
 ハウスの場合はBPMが安定してるのでなんとかそのラグを読めるけど、
ドラムンベースやロックやハードコアでライブ撮りする人って相当しんどそう。
そういえば、この前、味園ビルのMACAOで撮ってた人は、ライカを使ってました。
多分、この辺の感覚がわかってる。
 
 さらに余談。
大きめのクラブ*1でガシガシ踊っているときに気が付いたんだけど、
フロアだけではなく、バーカウンターとかで働いてたり飲んでる人の動きも
フロアのBPMや選曲の流れに結構左右されているみたいなんだ。
そういう意味で、DJのもたらす雰囲気ってすごく大きい。
 
 上手いDJの日に、慣れた店員さんの動きを注意して見ていると、
上がり目の曲がかかり出しそうになるとビール缶を準備しはじめるとか、
選曲の流れに合わせてグラスを洗い出す(客が少なくなる)タイミングとかが、
なんとなく読めて色々面白いです。
 

*1:GrandCafeとかみたく、キャパ400〜800人単位の場所