“特許攻撃”で中国DVD産業が壊滅へ テレビや音楽プレーヤーへの波及も必至

http://www.nikkeibp.co.jp/style/china/comment/060526_dvd/index.html
nikkeibp.jp
 


非公式統計によると、
中国がDVD装置を1台生産するごとに支払う特許使用料は
今やすでに20米ドルを超えており、毎年の特許使用料支払額は20億米ドルに近いといわれる。
しかも、問題はDVDだけではない。
 
(中略)
 
今回の覚書だが、実は調印まで6年もかかった。
そのため、覚書実施の起点となる2005年7月1日以前に中国が生産したDVDに対しても
「遡及徴収」を行うという。
(中略)
この「新勘定+旧勘定」方式では、
MPEG LAが今後中国のDVD産業から徴収する年間特許使用料収入の総額は
3億米ドルもの巨額になる。
 
「特許使用料等による圧迫を受け続けており、いまやDVD装置1台あたり30元の利益があれば上等だ」。
先の有名カラーテレビメーカーの副総経理
「われわれの企業の特許保護意識が低いのではなく、DVD装置が本当にもうからないのだ」
とお手上げ状態だ。
 
彼はさらに次のように述べた。
2002年から今日までに、DVDメーカーから特許使用料を徴収する機関は
当初の1機関から37機関に増え、特許使用料も当初の1台あたり5米ドルから20米ドル強へと上昇した。
しかも
「もっと厳しいのは、
この先まだどれだけの特許使用料を支払わなければならないのか、
われわれにも見当がつかないことだ」。
 
 ちなみに、今の最廉価DVDプレイヤー(再生専用)の販売価格は日本だと新品4800円程度。
イオニアパナソニックなどの廉価なDVDプレイヤーでも1万円を切ってます。
廉価なDVDプレイヤーを分解するとわかりますが、中身はもう「スカスカ」。
DVDプレイヤー市場は、既に枯れきった市場のひとつになっている。
 
 特許使用料・ライセンス使用料ってのは、
機器ひとつひとつのチープ化や市場価格の低廉化には
あまり影響されないのかなぁ?