光を「留める」行為と、部分引用とか。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%82%BF
プロジェクタ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%B2%E6%99%B6%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4
液晶ディスプレイ - Wikipedia
 
 最近、クラブでVJ付きのパーティーに行ったときは、
液晶プロジェクタから発せられる光のごく一部分を
素材のひとつに使って、色々と不思議な画像を撮ることにはまってます。
 今使っているデジカメ、EX-S20に使われているCCDと、
液晶プロジェクタに使われているLCDパネルの相性がいいのか、
プロジェクタから投影される映像のタイミングがどんぴしゃりハマルと、
撮った画像にきれいなRGB+白*1の単色ラインが乗るんですよ。
 普通に考えると、RGB+白の4色が混ざった後の色(例:ピンクや黄色など)が乗りそうなのですが、
LCDの構造との絡みなのか、画像にはRGB+白がばらけた状態で乗ってきますし、
わたしが液晶プロジェクター光源に正対して頭振りながら踊っていると
(警告:強い光源を直視する行為は失明の危険あり。絶対に真似しないこと)。
ある特定のタイミングで液晶プロジェクタから出てくる光のRGBが
混色された状態ではなく"ばらけて"、ドットが見えることがある、この画像みたく。
おそらく、LCDのRGBの切り替えるタイミングと頭と目の動きが重なると
こういう不思議な光になるのかもしれません。
 

Peaktime!

 露光時間2秒のスローシンクロ撮影。
ストロボ発光した直後に、デジカメのレンズをプロジェクタの光源に向け、
カメラをの向きや位置を色々と動かして撮影しました。
 カメラをどう動かせばこのような線が出せるかってのは、
フレーミングが身体に染みついてないとわからない職人芸の世界です。
興味を持った方はぜひトライしてみて下さい。
(狙った線を引くのは結構難しいです。)
 
 ところで、これRGB+白ってのは、特定の映像の一コマのごく一部分の
任意の色をデジタル分解して出てきた色+時間軸のデジタル情報で、
言ってみれば特定の映像から「数十ドット」を数秒程度サンプリングしたことになる。
今のところ、技術的にはほぼ不可逆なサンプリングなんだけど、
撮影時のカメラの動き方を加速度センサーなどで記録できるようになれば、
そこから逆算すれば、丁度スキャナーで画像を読みとるときみたく
サンプリング元の画像がどういうものだったかを
大まかに推測できるようになるかもしれません。
 そうなると、この手法を使うことで、
「映像の部分引用」になってしまう。ちょっとまずいかもなぁ…。
 

*1:赤緑青と、液晶で遮られなかった透過光