drops garden

http://g-gncf.com/item05/drops/drops.htm
 


(※2)光と浮力
水中映像の不思議な映像効果は、光と浮力とによって生み出される。
浮力は身体や毛髪の動きに影響を与え、
観る者を無重力状態にも似た非日常空間へと誘う。
光もまた、地上のそれとは全く異なる表情を示す。
水中での光は以下の3つの特徴をもつ。
 
A)波紋がついたトップライト。
水面にある波の凸部がレンズ効果を生み、
集光された光の縞模様が、上から降り注ぐ。
B)拡散される環境光。
水粒子が光を散乱させることによって、影が出にくくなる。
影にも光がまわり込むことで、柔らかい質感をつくりだす。
C)光沢感が消える。
本来空気と液体の境界面は光沢をもつが、
水中では液体で表面を覆われるので、ツヤのある質感(ハイライト)が出ない。
瞳の輝きが消えるのもこの効果によるもの。
パール素材や金属系素材は、素材そのものが光を反射するのでハイライトを作り出す。
 
 ちょっと見てみたけど、水中独特のあの感じがたまらないです。
『死んでからみるはずの光景を生きたまま見てしまう極上快楽*1』って言葉を
久々に連想しました。
 

*1:蜷川実花写真展のキャッチコピー。好きな言葉なので部屋にチラシ貼っています。