福岡ソフトバンクホークスとロゴ使用のロイヤルティ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050928-00000071-nnp-kyu
 
 西日本新聞夕刊の1面に掲載されていた記事です。
 今までのダイエーホークスの広報戦略*1を考えると、
信じられないくらい時代に逆行するアホな話。
これだからソフトバンクは…と突っ込まれるぞ。
 


 球団オーナーがダイエーからソフトバンクに変わって
初のリーグ優勝が射程に入った「福岡ソフトバンクホークス」。
二十八日の公式試合最終戦で、昨季に続きパ・リーグ1位でレギュラーシーズンを終え、
十月のプレーオフに臨む。
 地元では早くも優勝セールの準備が始まっているが、
球団のロゴやキャラクターなどの使用にはロイヤルティー著作権使用料)が必要で、
ダイエー時代とは勝手が違う。戸惑いや、“抜け道”を探る動きが出る一方、
球団グッズには情報技術(IT)製品も登場し、セールは様変わりしそうだ。 
(経済部・吉武和彦)
 
 ■「苦肉」の駅弁も
 
 新幹線の博多、小倉両駅売店に、絶妙なネーミングの駅弁が登場した。
包装紙にはこうある。「優勝祈願 燃えろ!! 若鷹めざせV」
 
 発売元はJR西日本グループのジェイアールサービスネット福岡(福岡市)。
同社は例年、「ホークス優勝祈願弁当」をこの時期に発売してきたが、
今季はロイヤルティーの支払いが発生しかねないと、
「ホークス」の名前をはずし、「若鷹」に変えた。
球団応援歌にある「若鷹軍団」と重ね、
ホークス応援商品であることを連想させる苦肉の策だ。
 
 ■看板にホークス
 
 一説には、年間三百万円ともいわれるロイヤルティーの“解釈”もさまざまだ。
 
 福岡市・天神の商店街、新天町は優勝決定の翌日から三日間の優勝セールを行う予定。
ロイヤルティーは支払わない方針だが、店頭などに飾る旗や看板には
「ホークス優勝セール」の文言を印刷する段取りだ。
新天町宣伝部の瀬頭卓也理事は「『ホークス』の使用はOKだと聞いている」
という。
 
 また、福岡市内のダイエー店舗に入居する菓子店も、
ホークスが優勝すればロイヤルティーを支払わずに優勝セールを行う方針。
「大家のダイエーが球団ロゴを使って優勝セールを展開するはずだから、
テナントだって例年通りやっていいんじゃないか」と話す。
 
 ■使い放題が異例
 
 こうした動きに対して、球団のロイヤルティーを担当する
ソフトバンクマーケティング(福岡市)は対応を協議中だ。
ロイヤルティーは、他球団も導入している球団経営の常道で、
むしろ「使い放題」だった今までが球界では異例だった。
 
 同社は、ロイヤルティーを支払わない企業や店舗について、
「応援はありがたいが、できればロイヤルティーを支払う公式スポンサーに登録して、
一緒にセールを盛り上げてほしい」と、
新しい優勝セールの在り方を定着させたい構えだ。
 
 一方、当のソフトバンク自身も、セールで独自色を打ち出したい方針。
球団グッズに従来のメガホンやTシャツのほか、
ノート型パソコンやDVDメディアなど五つのIT関連製品を投入する計画で、
「オーナーがIT産業に変わったことをPRしたい」と話している。
西日本新聞) - 9月28日14時50分更新
 
「ロゴ使用にロイヤルティー 変わるタカVセール 「若鷹」なら抜け道?」
西日本新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050928-00000071-nnp-kyu
 
 ここで、福岡ダイエーホークス時代の高塚オーナーの言葉をもう一度。
 

 また、郄塚氏は、将来の不確実なことのために、
目先の確実なことを捨てる勇気を持つべきだと考えています。
ダイエーホークスの名前を「優勝記念セール」のような商業目的で利用する場合、
以前はロイヤルティ(著作権利用料)を徴収していましたが、
郄塚氏はこれを廃止しました。
福岡にある様々な地元商店にどんどん活用してもらうためです。
これで当時5億円ほどあったロイヤルティ収入を失うことになったのですが、
福岡では、ダイエーホークスの存在が日常の一部となるほどに浸透し、
結果として福岡ドームの入場者数が増大し、
球団全体の売上が大きく伸びるきっかけとなりました。
これも、「思い」の実現のために着目すべき点は何か、を
きちんと見極めることができたからこその成果でしょう。

https://www.sekigaku.net/intro/report.asp?ID=34
2003/11/26(水) 郄塚猛 福岡ダイエーホークス オーナー代行 「会社再建の経営哲学」
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*1:広報として、本当に色々参考になる。