記録と記憶


誰に命令されたわけでもねえのに、
みんな時々ドラム缶を押しに来るんだ。
なんでだ、懐かしいのか?
……押してもいいんだぜ、懐かしいドラム缶をよ

(メタルマックス2より)

 METAL MAX 2の中でも有名な「ドラム缶押し」シーンを思い出したときに
ふと思いついたこと。

TVゲームのリプレイデータやセーブデータ自体はまぎれもなく「記録」。
TVゲームが「楽しい」「つまんない」「うまくいった」という印象は「記憶」。
 リメイクされたゲームや、昨今のレトロゲームグッズに対して
ゲーマーが求めているのは「記録」の再生ではなく、
「記憶」の心地よい再現なんじゃないかなぁ…と。
 つまり、「記録」をキープすることは手段であって、目的ではない。
 
 この点、自分が意図している生々しい「記録」の保存は、
ゲーマーにとって、心地よくないことかもしれない…
心地よい記録ってのは大概、演出が入っているからね。