自作自演説の情報源は...

http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html
 政府側の確信犯的spinに近い行動が取られていた可能性があるとの指摘。
 "吊られた"人たちはこれからどういう行動をとるのでしょう。
 
 この一件で、イラク現地での最新ローカル情報収集が(少なくとも表面的には)遅かったことや、
イスラム(宗教的)人脈での交渉能力の不備を晒してしまった政府・大手メディアはおそらく、
長年イラクの現地で活動をしていたNGONPOのローカルな知識人脈と
NGONPO間の独自情報網や交渉・説得力を狙いに来る可能性があります。
これから「政府が、国益のために、NGONPOが得た情報の提供を求める」動きが加速しそう*1
 しかし、NGOが非政府団体だからこそ入手し得る独自情報というのもあるわけで...。
 

*1:この動きが暴走しないことを願います

インターネットで足がつく。もしくは適度な情報を送信するためのローテク。

 今回の事件でず〜〜〜っと気になっていたのですが、
ハイテクとローテクってのは、「足跡を消す、最小限の情報を与える」ためにはどちらの方が有効なのでしょうか?
 ネットのジサクジエン書き込みや厨房からの(メールボムやらの)攻撃元を探ると、
ip抜いたりメールのヘッダを注意してみたりログから攻撃経路をきちんと調べてみたら
証拠が色々残っていて「足がつく」ことが結構あるらしいという話けど、
1回だけのFAX使用の場合にはFAXがローテクである故に速攻電話逆探知する方法以外に
電話送信場所を特定する以上の行動が出来ないのかもしれない。
加えて、送信先は毎日大量のメールや電話やFAXを受けるTV局だから。
 FAXなら、添付ファイルのメタデータとなる「制作者情報」や「履歴」などで
余分な情報が漏れる心配も無いわけだし。
 
参照:Wordファイルに隠されていたSCOの計画
http://slashdot.jp/articles/04/03/05/0743215.shtml
 
 Hack的ってのは、
ごりごりの重厚長大の先端技術にこだわらないこと、
手法がローテクであってもそこに機知(とんち)を効かせることで、
一見やっつけ仕事気味に見えても実はエレガントな解法を示すこと、
ベストの成果を出すことを言います。
参照:What's a Hack?
http://cruel.org/freeware/hack.html
 

管理とハッカー

ということでおなじみの名文をいくつかほど。
 
http://www1.neweb.ne.jp/wa/yamdas/column/technique/hackerj.html
管理職のためのハッカー FAQ(日本語訳)
 
http://www1.neweb.ne.jp/wa/yamdas/column/technique/managerj.html
ハッカーのための管理職 FAQ(日本語訳)
 
http://hp.vector.co.jp/authors/VA009232/stinger/Hackerfaq.html
ハッカーのための管理職 FAQ(最高の日本"誤訳")
 

勝谷誠彦の××な日々。

http://www.diary.ne.jp/user/31174/
 ここ数日の言動と共に「煽り度数高めの口調」に注目。
こういう「出せない情報を持っているぞ!と意図的に煽る系の口調」
を共有する層ってには何か特徴があるのでしょうか?
(噂の真相とか、エログラビア付いているオヤジメディア雑誌に多い文体のような気がします。)
 ただし、メディア側の人のここ数日間の疲労は大変なものがありますから
それ故に色々感情的になっている可能性はありますが。
 
 ただ、

もっとも効果があったのはファルージャでの戦闘の激化をアメリカに止めさせた日本政府の働きかけ

 という指摘はポイント高し!。
もしもファルージャで本当に戦闘が収まっているのならば、これは"貴重な行動"です。
この行動は、ここ数日で日本がとれた数少ない行動選択肢のひとつでしたし、
ファルージャ現地の状況はレポートが正しければ*1地獄絵図と呼ぶにふさわしい状況ですから。
 
http://www.onweb.to/palestine/siryo/jo-fallujah.html
ファルージャの目撃者より:どうか、読んで下さい」
 
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/iraq0404c.html
ファルージャからの報告:我々は、ファルージャを「救済」するために破壊せねばならない
 
( 経由:圏外からのひとこと
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20040415#p02 )
 
 しかし、この一言には極度ににむかついた。

 まもなく橋田さんからメールが入る。なんと今回は飛行機でバグダッド入りしたということでこういう危険回避もありうるということを証拠立てた形である。お金はかかるけどね。安全とは高いものでありだからこそその裏付けがある人間のみが行動できる部分もあるということを私や橋田さんは世界中の紛争地で嫌というほど見てきた。だから払うべきものには払うのである。

 払う場所にお金を払うのは絶対にあり。
老将・橋田信介さん的には「飛行機でバグダット入り」もありでしょう。
 だけどこの行動は明らかに誘拐発生後の行動だから「後出しじゃんけん」だし、
 最前線で取材やっている若手のフリージャーナリストが資金的にもポジション的にも
"ぎりぎり"の場所でやっているのかを無視しているし*2
イラク最前線で取材する(若手が多い)記者の"ジャーナリズム"が狙っているポジションとしての
ジャーナリズムの立ち位置の怪しさや危うさや面白さ*3
世論を背景としてある種の「政治力」で押しつぶす意図が見えてきそうです。
 
 まあ、今回は題材が題材だけに政治家や官僚や警察や公安当局への密着取材ってのも面白い手法だと思うし、
ひょっとしたらそういった手法で「ホッとした政府当局側」からネタを引きずり出す可能性もあるのだけど、
そういうネタをもしも見つけたらきちんと流してくれるのかなぁ? 
 ところで、これもひょっとしたら誤報のひとつかなぁ?

■2004/04/08 (木) 号外3。
未確認情報ながら。
23時02分。
拉致されたのはもうひとり。
外務省職員との情報あり。

 

*1:このような留保を付けなければならないという現状と、情報選択にある種の逃げがある自分が少し嫌だ

*2:大手メディアはフリージャーナリストのネタは普段あまり取りあげない。その大手メディアは既に安全地帯へ撤収済み。

*3:前線取材形式だからこの面白さは、野次馬根性ふくめて、得られる情報の面白さの絡みから絶対ある。もちろん、取材側はかなりのリスクを負うけれど。

「マスメディアに出ろ、さもなくば黙殺と言う圧力。」

 今回のイラク人質事件での自作自演説を流す人たちに家族の露出ぶりの多さと、
自衛隊派兵反対」の"宣伝塔"の役割をしていることへの揶揄をする向きもありますが、
 遠隔地で人質を取られていて、「自衛隊撤退」が数少ない人質解放条件のひとつ、
そして早い段階で首相が自衛隊撤退はあり得ないと宣言したことと、
マスメディアによるイラク現地からの情報がほとんど来ない中で
マスメディアによるとんでもない量の取材対応への圧力
(と世間を「お騒がせ」したことの謝罪要求)があったことと、
普段マスメディア露出が少ない人々(団体)ゆえのメディア戦略の悪さが
画一的な対応が大量に露出する結果、このような事態になったことは
不幸でした...現実は不幸じゃすまされない事態になっているわけですが。
 
 2chなどの閲覧層に見られるマスメディア嫌いとサヨク嫌いが、
今回は一部でかなり「暴走した」っぽいことも注意しなければなりません。
 
 あと、誘拐犯側が日本の報道状況をネットでチェックしている可能性について
マスメディアはそんなことは知らないなんて言わせませんよ。
 誘拐された人々の家族が「会見を拒否した・あるいは言動に"展開"があった」なんてことが報道されて、
その情報が誘拐犯に伝われば、誘拐犯側に対して大きな疑念を与えます。