イケメンは世界の宝だ!木村了子さんの個展「楽園」みてきた。観ている自分がヘブン状態でした(ヲイ。

KIMURA Ryoko: Boy's Paradise EAST and Boy's Paradise WEST
 畳に座ると、視界全面に広がるイケメンたち。自分ニヤニヤがとまらない。
 


木村は古典作品に見受けられる
「堅実な構成の中にも、画面全体がゆったりとして、どこか破綻寸前のラフ(乱暴)さがある」
作風に惹かれると言います。
時に生活の一コマを切り取ったスナップ写真のような一見茫洋とした一面を持つ木村の作品は、
古典の表現の入念な構成と確かな描写技術の吸収を前提に展開されていて、
この趣味が全ての作品に通底しています。
 
「破綻寸前」であるという、この矛盾しているかのような構成の緊張はまた、
画家のユーモアを望む感性と融合し他に見ない独特の絵画世界を作り上げます。
そして、人物をモチーフとする木村は男性、中でも少年か青年かあやふやな時期の「男子」を描きます。
かねてから美術史上に、女性から男性への性愛を主題とした作品が少ないことに疑問を抱いていた木村。
他者から見られることを強く意識する現代男子の表現に「今の日本画」を描く可能性を感じました。

http://mizuma-art.co.jp/exhibition/1302166607.php
MIZUMA ART GALLERY : 展覧会・イベント 木村了子展「楽園」

 
http://www.art-it.asia/u/sfztpm/lcrM5VybFhj1UxWiu2as/
木村了子 「楽園」@ ミヅマ・アクション
 
http://ryokokimura.com/
木村了子/ KIMURA Ryoko Art Works
 
http://www.art-it.asia/u/ryokokimura/
木村了子 KIMURA Ryoko
 
 激凸展の、神経張りつめる難易度高い撮影で、
わたしの心の支えになってくれたイケメン作品を描かれていた
木村了子さんの個展がMIZUMA ART GALLERYで開催されていたので
会期終盤に行ってきました。
現地に入って…どうしてもっと早く行かなかったのかと後悔。イケメンばかりで素晴らしい。
 
KIMURA Ryoko: Heroes-Training Boys I and Heroes-Training Boys II
 イケメンの筋トレ姿、いろいろ素晴らしい。
 
 いわゆる美術作品として絵を眺めるだけのではなく、
「この子のポーズと顔が好みだなぁ」とか「この子恋人にしたくない(爆)」とか笑いながら話せる雰囲気があって、
観てからしばらくするといろいろ自分の顔の血色がよくなってくる…煩悩力すばらしい。
撮影させて頂いた後で心地よく上気した顔になれる作品ってなかなかないですよハァハァ。
 
 
 で作者の木村了子さんと、少しばかしお話をしたのですが。
日本画特有の画材についてのお話を、実際に使われている画材を観ながらお伺いして、
日本画作品をあれこれ撮影していたときにどうしても上手くいかずに、
いろいろと悩んでいた部分に対して少しばかりの糸口を掴むことが出来ました。

 …日本画は、現物の絵を「様々な光源で、様々な位置からみる」といろいろ面白いところがあって、
日本画で使う画材特有の様々に不均質な粒度や彩度によって反射光がいろいろと"化けていく"ので、
ショボイ光のもとでストレートな写真を撮るとざっくりと失われてしまう表現があったり、
逆に日本の部屋作りに特有の様々に変化する環境光と相性がはまったりすることがあるんだよなぁ…。