(そうそう、少し余談ですが)アキバで最近みかける行列について。

 
ここ数年、アキバで開催されるイベント会場の光景で
建物外や路上での長い行列を見かけることがめっきり増えてきました。
AKB48のイベント日に京浜東北線ガード下沿いなどに延々と路上に続く行列が代表的。
秋葉原で開催される大きめのオタ系物販イベントでも結構見かけます。
この行列、イベント盛況の宣伝効果は視覚的に抜群なのですが…
度を超えた行列は、商売としては、あまり誉められたものではありません。
 
 この行列、ひとたび"秋葉原の街単位での商売"として見方を変えると、
>長期間並ばないと、特定のイベントに参加できない。
>その間はお客さんは列からほとんど動かず、モノが買えない
>つまりお客さんが列に並んでいる時間は秋葉原の街にはほとんどお金が落ちてこない
>(個々の売場では「せっかく並んだのだから、その分目一杯買おう」とする)
>並びが終わって商品を大量購入したら疲れ果てて、その足で帰宅してしまう。
>(っていうか一秒でも早くハァハァしたい…)
という大きな欠点があります。
 次々とハシゴする回遊型消費の楽しさこそが、
細々したお店が大量にある秋葉原のような街の楽しさで、活気の源なのに、
気が付くとこの手のイベント物販がワンストップ消費になったというか、
コンサートの物販のような、周囲にお店が無い場合の商売になってしまっている。
 
 アキバのイベントでの長すぎる行列は、お客さまの秋葉原界隈回遊をストップさせます。
パッと見の宣伝効果はあるし、個々の商売では「囲い込み・ついで買い」のメリットはありますが、
秋葉原の街全体での消費行動を考えると、かなりの見えない損失があるのではないでしょうか?