GEISAIって、写真展示する場所としてはどうなのかな?と感じたのも事実。

http://www.geisai.net/
GEISAI
 アート関係者はごろごろいるし、作品買う気で会場を訪れる人も多かった。
アート側からの刺激を得られる場所としてはやたらコストパフォーマンスが高い。
 
けど、以前行ったデザインフェスタほどの熱狂や若さは正直いって感じませんでした。
才能と実力がある人が数多く集まってるので、ざわざわとしたさざめき感はあるけど、
自分の大好きな、熱量貯め込んだ人が、その場で突然集まってワイガヤする勢いは無かったです
…ポストポッパーズのブースを除いて。
 
 設備面で言えば、
貸し画廊で個展を開くよりは圧倒的に安いのだけど、
レンタルパーテーションや電源などを追加すると金額も安くはないし、
レンタルの機材の質はせいぜい商品展示会レベルで、繊細な写真展示に使えるクオリティではない。
 ビッグサイト館内は、作品を展示するには非常に「貧しい光」なので、
写真を展示するなら、自前の照明器具や照明を固定する治具や自立スタンド、
そして、パーテーションやコンクリート床の上に被せるボロ隠しの布などは、
自分で用意して持ち込む必要があると思いました。
 
 あるいは、ARiKEMさんが用意した画像のように、徹底的にペラく魅せるか。
 
 
 写真絡みの出品数は、予想よりも随分と少なく、
そのかわりにどれも「写真として」かなり優秀な作品ばかりでした。
参加者の誰もが、ギャラリーで個展開いて、いい評価を得られそうなレベルです。
しかし、"GEISAI的なアート"としての基準で評価されると…やはり評価が難しくなる。
 
 写真1枚でパーテーションひとつ使い尽くすくらいの巨大写真でないと、
立体や絵画作品には最初のインパクトで負けて、素通りされてしまいそう。
あるいは、立体や絵画には出来ない「特殊な展示方法」を使うとか。
この辺は、貸しギャラリーや、写真イベントとは違った展示ノウハウが必要そう。
アクリル表装使った作品や、額装に凝った作品は、こういう場所だと有利ですね。
その点、藤原愛さんの「フォトアートタイ」のような
布地にインクジェットプリントというスタイルはアリだと思う。
http://sanko-acp.com/ai/index.html
 
 そういえば、月城七羽さんのブースでは、
不思議の国のアリスをモチーフにしたコスプレ写真のポイントポイントに
ラメをいろいろ貼り付けて、ガラス面を浮かせたアンティークな額装で
コスプレ写真のキラキラ感を強調して積極的に打ち出していってたなぁ
…あれは面白かったです。個展があればぜひ見てみたい。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/564
パブリックアイ 第10回 - Time Out Tokyo(ブース写真は必見!…職業画商なのか!)
http://yaplog.jp/leon1119/archive/12
Winter*Rabbit:GEISAI#14
http://www.geocities.jp/blue78blood/

http://ja.curecos.com/profile/?ch=84800
月城七羽さんのプロフィール - コスプレCure(要ログイン)
 ブース独自のデコレーション光の使い方・回し方をいろいろと工夫して、
写真特有のライティングテクニックを活かしていけば、なんとか対抗できるかも。
広告写真とか、ブツ撮りなどセットアップが上手い人が有利な場所だと感じます。
(ライティングの作り方、いろいろ学習しないとなぁ…。)
 
 あと、自分が撮ってる写真って、ハレの場を記録・表現できるけど、
実際はハレの作品ではなくて、ハレの場所からほんの少し引いた瞬間に見ると、
いろいろ意味合いが出てくる可能性があるのかな…と感じました。
実際、自分が異様にに盛り上がってる時って、
見る方踊る方騒ぐ方に集中してて、じっくり写真撮ってない。踊りながら撮るけどなw。
 
 いろいろ考えて、書いたけど、写真の展示をする場所としては弱いけど、
アート側からの刺激を得られる場所としてはやたらコストパフォーマンスが高い。
コミケのように、他ジャンルの知らない人からいろいろ生の感想が得られるのは、
写真ギャラリーで展示するときにはなかなか得られそうもない、かけがえのない経験だと思います。
 
 やっぱり、一度何かを作って、参加してみるのが面白いかも知れないなぁ。