ENSEMBLES 09「休符だらけの音楽装置」@秋葉原練成中学校跡地行ってきた。

http://www.ensembles.jp/index.html#news2
大友良英 / ENSEMBLES


大友良英 / ENSEMBLES
 
展示2 「休符だらけの音楽装置」
大友良英+伊東篤宏+梅田哲也+Sachiko M+堀尾寛太+毛利悠子+山川冬樹

会期: 10/10(土)−11/3(火祝) 17:30—21:00 会期中無休
会場: 旧千代田区立練成中学校(千代田区外神田6−11−14)
入場料: 500円(小学生以下無料)

新作インスタレーション「休符だらけの音楽装置」は、
旧中学校の巨大屋上運動場で
大友良英+伊東篤宏+梅田哲也+
Sachiko M+堀尾寛太+毛利悠子+山川冬樹らによって制作された
様々な音楽装置が互いに影響を与えあい、
都市の音の中で響き合いながらアンサンブルを奏でます。
雨風や直射日光を受けながら、随時更新されるそれらの音楽装置は、
日々のサウンドスケープをも全く別のものに変化させ、
聞くという行為がいかにその場の環境と密接に関わり、
複合的に知覚されるものか気づかせてくれるでしょう。
 
会期中は会場でのライヴも予定されています。

 
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 行ってきた。会場はほとんど真っ暗、そして秋葉原とは思えないほど静か!。
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices" on the rooftop of an abandoned school in Akihabara.
 入ってすぐだと、だいたいこういう感じの見え方です。
夜目が弱い人は、付き添いが必要かも。しばらくは、入り口で暗所に目を慣らすのがお勧め。
 
 動画だとこんな感じ。
nankadoさんが撮影された、別の日動画です。

不思議な空間と、メカトロっぽい雰囲気の音とノイズと環境音のmix。
 
 パンフレットによると、大友良英さんは、
「(環境音は)どこからも距離が遠くて、でも都会の音
(略)
夕暮れから夜にかけての2〜3時間、ずっとそこにいても飽きないようなもの」
を目指したんだとか。
 
 
(フラッシュを使わない、カシャカシャ音を立てないという条件で)
撮影許可いただけたので、夕涼みがてら、三脚立ててまったり撮影してきました。
ミラーショック音もシャッター音もしないDSC-R1はこういう時に便利。
 
 
 ま、撮影を口実に、2時間ほど滞在してボーっとしてきたというのが正解。
water pomp work : "ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 たとえば、一見どういう動作をするのかわからないこの「音楽装置」。
 数種類の電動水ポンプが本体に設置され、水の動きに応じて様々な音(ノイズ)を奏でます。
 そして、中の水が移動することで、モビールのように重心が変化していき、
そこから装置のバランスがずれて異なる動きに遷移するというシステム。
ランダム性が極めて高く、同じサウンドを再現するのはほぼ不可能。
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 ヌケのいい音環境に、ぽちゃぽちゃと聴こえる水の音。
数十分〜1時間程度滞在すると、目と耳が慣れてきていい感じになります。
  
water noiz work : "ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 屋外展示ということもあり、もうひとつ「水」を使ったインスタントレーションが。
電灯の傘っぽいのは、多分ベトナムアオザイとかに組み合わせる、あの帽子です。
 
 
balls : "ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 
balls:"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 会場のそこらかしこには、大友良英さんのこだわりアイテム、
「古いポータブル・レコード・プレーヤー」とその関連製品が仕込まれています。
会場最奥には、2台のポータブルCDプレイヤーが、梱包されて置かれてました。
 
modulated Guiter
 そして、もうひとつの大友良英さんのこだわりアイテム「エレキなギター」。
このギターは、風に吹かれた長い「毛髪」で鳴る仕組みになっていました。
ちょっと鳴らしたら、音は「ギュオ〜〜ン」って感じ。
 
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
nois machine  : "ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 ピカピカ光って、音が出る機械。動作のトリガーは不明。温室の中にはサボテンが(謎。
 
"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices" on the rooftop of an abandoned school in Akihabara.
 屋上からの秋葉原ビル群の眺め。
旧練成中学校屋上、適度に静かで、適度に遠くから物音が聞こえて、気持ちいい空間です。
 アート系カップルなら、この不思議な夜景空間の為に500円払ってもいいかも…。
(実際にデートっぽい、若いアベックというか、カップルが何組かいました。)
 
 チョット残念なのは、じっくり座ってボーっとしたりできるベンチがないところ。
ま、もしもこの場所に長椅子があったら、カップルは絶対イチャイチャするだろうからなぁ(笑
 

"ENSEMBLES 09--Rest-ful Musical Devices"
 静かな音響系とか好きな人なら、1時間程度の滞在で、いろいろ満足できるはず。
秋の夜長に、お勧めのスポットです。
 
 あ、歩いて数分の場所に、秋葉原独自の音源を色々扱うレコード店「eARS」さんもあります。
http://www.ears.jp/
eARS-Entrance
是非セットで訪問されることをお勧めします。
上にある会場動画を撮った、nankadoさんの作品も置いてありますよ。
 
 
 関連リンク:
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/20091013
忙しいけど休符だらけ - 大友良英のJAMJAM日記


あ、長時間いると結構冷えるので、あったかい格好できてくださいね。
 
オープニングのライブ、とても良い雰囲気だったみたい。面白そうだなぁ。
クロージングライブは11月3日だそうです。