人類史上何度も起きた、クソ労働環境の劇的な改善の原因

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20090928/p1
分裂勘違い君劇場


ここで重要なのは、近隣の古い村落の農民が、その好待遇に釣られて流出し始めたという点です。
これに危機感を感じた領主達は、農民の流出を防ぐため、
古い村落の農民にも、同じ待遇を与えなければならなくなりました。
領主と農民の間の権力ゲームにパワーシフトが起きたのです。
 
結局の所、農民の待遇を革命的に改善した原因は、開墾という新規ビジネスの立ち上げが創出した雇用であり、人手不足であり、労働力の需給バランスの変化でした。
(略)
開墾という新規ビジネスの立ち上げを、ヨーロッパ中の領主が一斉に始めたために、
ヨーロッパ中が人手不足になったのが原因だったのです。
 
もちろん、これはなにも1000年前に一度起きただけのことではありません。
 
人類の歴史において、何度も何度も繰り返し起きてきたことです。
 
新規ビジネスが次々に立ち上がり、人手不足が起きるとき、
労働者の待遇が改善するのは、人類の長い歴史において、何度も何度も起きて来たことなのです。
 これだけだと、逆に、省力化・人員削減がメインの技術進歩と、
「移動の自由」が制限されている状態だと、
延々と労働者の待遇は改善されないことになってしまう。
 
 日本にいると、この辺はちょっと大変だろうなぁ。