元デザインが安定していて、しかも売れていると、その商品の周辺機器も長期的に供給できる。

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イソムラ式 力動的陳腐化戦略


iPhoneは外観を変えずに新製品をリリースした。性能向上が主な改良点だ。
 
 iPhoneの場合は、本体の外装デザインやUIの見た目はほとんど変化しない代わりに、
プラケースや革ケースや専用ホルダーや専用スピーカーや車載パーツなどの
莫大な量の外装アクセサリ(アフターマーケットパーツ)が市販品として存在することで、
ガワの見た目をカスタマイズ需要をかなり満たしてくれています。
周辺機器メーカーの商品なので、Apple社本体は在庫持たない(リスク負わない)のもいい感じ。
 
 
 半年ごとにガワや仕様が変化すると、
アフターマーケット側もそれにあわせた商品製作を行うために、
アクセサリー製作・販売のコストも、当然それに従って割高になりますから、
必然的に、アフターマーケットが作る、機種専用のアクセサリの供給も安定してくれない。
 例えば、今使っている携帯がW41CAなんだけど、
3〜4年前の携帯電話を使っていて、その機種"専用"の液晶保護フィルムを探そうとすると、
ヤフオクで探す以外の手段では結構苦労します。
だからといって、自分で切り張りするのは、ほんのちょっとめんどくさい。
 
 今の日本の携帯電話(特にAU)の販売システムは、
半年ごとにガワや仕様が変化した大量の機種が販売されているけれど、
どの機種も中身のおおざっぱな仕様は、じつは数種類に特定される。
 各携帯電話メーカーが「ガワ」の見た目カスタマイズの大枠を、
アフターマーケットメーカーの代わりにやってくれているという感じ。
 防水防滴とか、極端な小型化はたしかにユーザーだけではできないけど、
畜光塗料ボタンとか、着うた再生や簡易カーナビやハンズフリー通話対応の車載ホルダーとか、
ちょっとした携帯電話のカスタム商品ってのは…需要ありそうなんだけどなぁ。
 
 で、携帯電話のエンドユーザーや、アフターマーケット側が出来るカスタムが、
デコったり絵を描いたりストラップジャラジャラとかいう、
表面をいじることに極めて特化しているのは、なんだか気になるなぁ…。