NGNの悲劇──日本は5年後もブロードバンド大国でいられるか

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0903/27/news016.html
ITmedia エンタープライズ
 


そもそもNGNとは何か。
NGNとは、SIP(Session Initiation Protocol)とIMS(IP Multimedia Subsystem)で制御された
高速IPネット網であり、
その主眼は、音声通話サービスを従来の電話とほぼ変わらぬ品質で実現することにある。
ITUの規格で、最高の電送優先順を音声データに当てていることがこれを示している。
 
(中略)
英BTはNGN化によって75%もインフラ維持費を削減できるというが、NGNの真価はまさにここにある。
だから、映像やそのほかのデータの電送も得意な次世代ブロードバンドインフラという性質は、NGNの副産物に過ぎない。

 ところが、NTTなどが宣伝した日本のNGN像は本来の「安い固定電話インフラ」ではなく、
「IPTVなど映像も送ることができる、夢の高度な次世代ネットワーク」だった。
しかも、システムレベルでも、NGNでは特殊なホスティングを要求されるので、
サービス事業者はNTTの管理下に置かれることになる。