CIAも採用したCUDA対応動画高画質化ソフト「vReveal」を試す

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0325/motion.htm
 
 動画デモ見た瞬間、おったまげた。すげえよこれ。
自分が撮影した動画をすべて後処理したくなります。
 


従来の高画質化機能が基本的に1つ1つのフレームに対してそれらの補正をかけるのに対し、
vRevealでは、全てのフレームにおいて、その前後の複数フレームも参照し、
変化する様子を解析することで、元の単一フレームでは失われていた情報を生成/付加するのだ。
加えて、動きを検出/解析するアルゴリズムも持っており、
これによりカメラが動いているのか、被写体が動いているのかを判断できる。

 同社が最初、動画共有サイトという形でサービスを提供したのは、
この解析/補正に膨大な計算能力を必要とするためで、
ローカルPCではなく、サーバーを利用せざるを得なかったという背景がある。
 
 しかし、新製品のvRevealは、CPUに代わってGPUを使うことで、計算能力の問題を解決し、
ローカルPCで動くパッケージソフトに生まれ変わった。

 
 SD画像の後処理による高品質化は、
東芝超解像技術や「熟成処理技術」などで民生機にも導入されてます。
電子式手ブレ補正だけなら、今年のiMovieでも導入されています。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20090224_42942.html
今回凄いのは、超解像や3D解析による高感度化など
 この手のSD画像の後処理による高品質化は、
ゲームやHD画像編集以外だと余り気味のハイエンドPCの
CPU・GPU性能をフルに生かし切れるキラーコンテンツになり得ます。
 また、ケータイで撮影した動画でも、こういったソフトを通すことで
大画面でも「それなりに」綺麗に処理できるとなると、面白いことが色々できそう。
こいつは、面白いブームになる可能性があります。
 
 ところで、3次元での動画解析は、TVメーカーにとってアナログ時代からのお家芸のひとつ。
TV録画・再生向けの付加価値競争が一段落したブルーレイレコーダーの次次世代あたりで、
家庭用ムービーカムユーザー向けの付加機能としてついてくれば、
来年末・再来年辺りに大ブレイクしそうな予感。