パナソニックの三洋電機買収が示した 「現金」買収時代の到来

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弁護士・永沢徹 M&A時代の読解力|ダイヤモンド・オンライン


株安の今だからこそ、現金を潤沢に持つパナソニックにとって、
「現金買収」するのが最も効率的ということなのである。
 
 これまで、多額の「現金」を内部留保している企業は、
「その分、配当にまわすべきだ」「自社株買いを進めるべきだ」「設備投資にまわすべきだ」
などと言われ、市場から批判されることが多かった。
しかし今回の金融危機で、状況が一転。
株式交換のように買収後株価に左右されることなく、
「現金買収」というリスクの少ない方法で、
M&Aを行なうことができるようになった。
これまでもてはやされてきた「持たざる経営」から
「持てる経営」に軸足が移りつつある。