薄型テレビの隠れた激戦区“ホテル”市場で躍進するソニー

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080725/1017023/
日経トレンディネット


 ソニーがホテル向けの液晶テレビビジネスを加速するきっかけになった仕様変更とは何か。

 それは、ソフトウエアで対応可能なカスタマイズ機能の搭載だという。
(略)
「それまではホテル側からカスタマイズの要求があがっても、
市販されているテレビのままでしか納入ができなかった。
ところが、ソフトウエアで容易にカスタマイズできる機能を加えたことで、
ホテルへの提案の幅が広がり、要望に応えられるようになった」という。
 
 例えば、薄型テレビは、デジタル化に伴って
EPG(電子番組表)が映し出せるようになっており、簡単に番組視聴予約ができる。
だが、宿泊客が誤って、自分が滞在しない日まで番組を予約してしまった場合、
次の宿泊客が滞在している時に、いきなり番組が映し出されるということも考えられる。
それが深夜であったりしたら、クレームの対象にもなるだろう。
また、客室を清掃するルームキーパーが、清掃時にテレビをいちいち操作し、
予約を全て消去する確認作業を行うのも煩雑なだけだ。
 
 ソニーの「BRAVIA」では、ホテル向けのカスタマイズ機能として、
リモコンで電源を切るだけで、視聴予約などを無効にすることができる機能を搭載した。
これは、他社では対応していないBRAVIAだけの機能だという。
 
 そのほかにも、隣室へ配慮した最大音量制限や、
テレビ立ち上がり時の音量制限機能、
操作を誤って不要な入力に切り替わらないようにするための外部入力制限機能、
テレビ立ち上げ時の入力およびチャンネル指定機能などを、カスタマイズ対応できる。

 テレビ立ち上がり時の音量制限機能は、デフォであってもいいんじゃないかなぁ?
 
 デジタル家電のオーダーメイド時に、
こういった"自分ではいじれない初期設定"を
有償でやってくれるサービスがあると、結構嬉しいかも。
特に法人需要では効果がある。