反-ナイキ公園

http://d.hatena.ne.jp/K416/20080726/1217051807
真面目なふざけ、適度な過剰
 
http://d.hatena.ne.jp/K416/20080725/1216984870
講義とそれに関連する話 - 真面目なふざけ、適度な過剰


また、スケボーの本来的な姿に考えを移すと、
「ここでだけ滑りなさい」ってのに従うのは、スケボーの精神とは相容れない。
自分で滑る場所やすべり方を開拓していくのが
スケボーの本来の姿だし、重視される精神だし。
パークができるとおそらく、周辺で滑ることが認められなくなると思われる。
「あそこにあるのに、何でここで滑るの?あっち行けばいいじゃん」と。
こうした点が「囲い込み=排除」と先に書いたことの含意だけれども。
パークが頭ごなしに作られていくことで、
こういう風な帰結が導かれるんじゃないかとも考えられたりする。
 
 というわけで。もちろん、スケートパークができることだけ見ると、
そのこと自体は、スケーターにとっては喜ばしい面もあるかも。
でも、その背後にあるであろう思惑やら、招くであろう帰結を考えると、
やっぱりダメだよなって思ったりする。
 
http://d.hatena.ne.jp/h-shark/20080724/1216911250
Nike Park - Season of Hammerhead Shark
 
 渋谷宮下公園ってのは、渋谷の公園のなかでもかなり広さがあって
サウンドデモが今の形を取ったときの出発点になった地でもある。
私が参加したサウンドデモのひとつも宮下公園。
なので、渋谷サウンドデモの主要スタート地点がなくなるのには大反対。
 
 ただ、この公園は立地の微妙さもあって
渋谷駅至近の距離の割に整備もあまりされていなくて、
都心の公園としてはあまり有効活用されてないっぽいのも事実。
民間資本で設備を整備するってのは、ありそうな案ではある。
 
 しかし、よりによってナイキ社かよ。
 
 以下引用

現在、渋谷区宮下公園では、
全面にスケートボード場とカフェを新設する改修計画が、
区民や利用者に知らされない状態で進められています。
改修後はスポーツ施設として使用料をとり、運営費に振り分けるそうです。
総事業費(4億5千万円)を投資するのは、大手スポーツ用品メーカーのナイキ社。
その名を冠したナイキ公園という名称変更までも計画されています。
渋谷区は命名権により、5年間で1億5千万円を得るとの見込みです。
 
 私たちは、以下の観点から、ナイキ公園化計画に反対します。
 
(1)今回の改修計画によれば、
宮下公園はスポーツ愛好家だけの公園として変質することになります。
本来、誰もが能動的に、自由に利用することのできる公共性の高い空間が、
一企業が利益をえるための商業スペースに変わってしまいます。
サービスを購入する人以外は、一休みすることもできない。
このことは、社会や人と人のつながりに深刻な影響を与えるのではないでしょうか。
 
(2)宮下公園は長年、市民運動の集会場や
デモコースの出発、終着地点として利用されてきました。
また野宿を余儀なくされた人たちが、
生活の場所を確保することによって命をつないできました。
今回の計画は、表現の自由や生活の場を一方的に奪うことに他なりません。
(後略)


みんなの宮下公園をナイキ公園化計画から守る会: 宮下公園をナイキ化計画から守る共同声明
http://minnanokouenn.blogspot.com/2008/07/blog-post.html