ハイビジョン月面画像をネット公開しなかったNHK

http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/matsuura/space/071122_nhk/
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公開を渋ったNHKにより、
日本という国も、JAXAも、NHK自身も、
そして何より素晴らしい画像に触れ損なった日本を含む
世界中の人々が損をする結果となった。
 
(中略)
 
NASAは1959年の設立当初から、取得した画像を積極的に公開してきた。
それは一般国民にNASAの活動を積極的にアピールして
予算獲得を容易にするという戦略に基づくものだったが、
その後、世界各国の宇宙機関もNASAの方針にほぼ従ったため、
宇宙関係では、公開された画像やデータを、
一般が広く利用できるということが常識となった。
 
「かぐや」の取得したハイビジョン画像も、
ネットで公開されれば、大きな利益を関係者もたらしたはずである。
 
世界は日本の月探査機が取得した圧倒的なヴィジュアル素材に触れ、
「なんと日本はすごい技術を持っているのか」と思ったはずである。
それは、世界における日本という国のプレゼンスを示すことでもある。
 
JAXAは、もちろん「かぐや」の存在意義を分かりやすい形で
世界に、そして日本の一般国民に示すことができたはずだ。
それは間接的にJAXAの予算獲得への援護射撃となったはずだ。
 
(中略)
 
現状では、「かぐや」が取得した「地球の出」の画像は、
「日本の月探査機がアポロ以来の、素晴らしい価値ある画像を取得した」
という事実を広く知らせるよりも、
NHKの狭量さを全世界にアピールしただけという、残念な結果となっている。
特にNASAがずっと以前から“太っ腹”の情報公開を行っているだけに、
「自分だけよければ」という態度は目立ってしまう。
 
 おそらく、将来的にブルーレイ級コンテンツの
キラータイトルのひとつとして発表する予定なのでしょうが、
宣伝って意味ではあまり上手くない方法だと思います。

 そして、宇宙関係の動画だということを考慮すると、
学術研究者としての立場から見ると、このような制限は
酷くケチ臭く見えます。
 
  
「かぐや」が月でのハイビジョン撮影に成功、しかし高画質動画はネット公開せず
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=07/11/24/0655214
スラッシュドット ジャパン