安い賃金で過酷な労働をしている人が、文句を言いつつそれでも仕事を辞めようとしない心理

http://blog.livedoor.jp/sasakill/archives/50161217.html
アルカンタラの熱い夏


普通に考えたら
「やってられないなら辞めればいいじゃん」
と思うのですが、そういう人は、
 
「いま抜けると同僚に迷惑をかけるし…辞めづらいタイミングなんだよね」
 
ということを言ったり思ったりします。驚くべきことに。
 
実際には、誰かが抜けたってどうにかなってしまうものだし、
辞めやすいタイミングなんてのはいつになっても訪れません。
つまり、今辞めるか続けるかというシンプルな二択でしかないのですが、
この簡単な問題がなかなか解けなかったりするものです。
 
なぜか。
 
そういう人(安い賃金で過酷な労働をしている人の一部)は、
「まわりから必要されている」「重要な仕事をまかされている」
という状況を脳内で構築し、自分に暗示をかけ、
それを貴重なモチベーションとしてしまうからです。
賃金が安ければ安いほど、労働がきつければきついほど、
暗示は強烈になっていき、結果、
辞めたいのに辞められないという苦しい状況に自らを追い込んでいきます。
これは、実感として思うことです。
 
 これ、会社組織よりもバイト絡みでより多く、
バイトよりもさらにNPONGO(特に市民活動系NGO)で
強烈に多いという実感があります。
 
 強烈に追い込まれたときに、火事場の馬鹿力で耐えることもあるけど、
四六時中火事場の馬鹿力を出し続けるわけにはいかない。
「なにか、確実におかしい」と利詰めで考えて、
退却(あるいは散会)も頭の中にいれて行動する必要がある。