鈴木淳「だけなんなん 001-200」と「五つの企画展」

http://www.as-tetra.info/data/2006/10/post_14.html
art space tetra
 


2000年12月より制作し続け、現在200を数える映像作品の多くは、
30秒〜5分程の短編であり、簡素な編集作業を施した断片的な日常風景です。
 
一つ一つは独立した作品ですが、これらの作品は、
いずれも多様な解釈を導き出すものであり、
私と日常との関係性を再構築する試みともいえます。
 
全体のタイトル「だけなんなん」(北九州弁で「だから、どうしたの?」の意味)とは、
私達と世界とをむすぶ答えのない永遠の問いかけでもあるわけです。
なお、200の映像作品は、それぞれ別々のDVDにおさめられ、
1作品ずつ閲覧することができます。
さらに、作家自身が設定したテーマに基づき、
この200作品の中からそれぞれ5作品程度を選び、
ささやかな企画展を五つ併設します。
  
期間:2006年9月28日(木)〜10月15日(日)13:00〜20:00 月曜休み | 入場無料 |
※10月9日(月)は祝日の為開廊。翌10日(火)を休廊とします。
 
 おとつい観てきました。
200以上の大量の生撮り映像・生焼きDVD-Rと、
6台程度の液晶モニター付きポータブルDVDプレイヤーで、
「だけなんなん」な映像が気が済むまで、嫌になるほど閲覧できます。
 
 シュールな映像がこれだけ集まると、さすがに別物になってくる。
ちょっとクスリと笑ってしまう程度に面白いけど、
平日の午後に、こんな映像をひとりで見てる自分というシチュエーションに、
すこし薄ら寒いものも感じました…。
 
 ひとりで行くと、見過ぎると鬱になるので、
この手の笑いのセンスが似通ってる何人かで観に行くことを勧めます。
映像自体は、どれもこれもそうとう着眼点がいいです。