「音楽としては、確かになにか懐かしいコードが様々に埋め込まれていて、それに反応して聞き手側が勝手に掘り下げて拡げていく音楽のような気もする。」

http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060619/p1
また君か。@d.hatena - FRUITS CLiPPER
 
FRUITS CLiPPER
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 この文章を見て、テクニック的には凄くても、
自分的にはなんか「濃さ」が足りなかった、
FRUITS CLiPPERをしっかり聴き直しました。
 
 よくよく考えて聴くと、この「濃さ」の不足感は、なんか異様w。
見た目のコンセプトはディスコだけど、
音は90年後半の「大バコハードハウス」とかの流れなのかも。
音の作りや編曲は、相当小さめの箱(キャパ100人程度)向けにチューンしてるけど、
コード感とか、ベースやサンプル素材の抜き差しの使い方は、
ディスコというよりは、あのころの水商売ハウス丸出しだw。
 
 それも、ピークターム前や後の、"黙々と踊る"時間。
 フロア全体が一体になって騒ぐ午前2時や
みんながみんな発狂した明け方6時"ではない"時間。
個々の中では色々結構盛り上がってるんだけどね、
軽めのお酒飲みながら騒いだりとか、チャイナブルー飲みながら踊ったり。
 
 けど、FRUITS CLiPPERの曲が、ハードハウスと違うのは、
音との一体感を伴うハマリ&発狂に向かうための、
ループやブレイクが、絶妙のさじ加減で、ない。
ありそうなんだけど、ボーカルの使い方とか曲長で、うまく逃がしてる。
 
 わかりやすいけど、けど強いトリガーになる
なんとなく聴き覚えのあるコードの断片はハードハウス同様にあるけど、
そのコードの断片は、
ハードハウスの魔力のように異化するまで延々しつこくループすることはなく、
ポップソングのように移り変わる。
寸止めというか、はまったり抜ける前に別方面に展開する。
だから、人によっては延々聴けるのかもしれない。
 
自分には、なんか、ハマリ度合が足りなかったけど。
 
 けど、これが、一般人がヘッドホンでシラフで聴ける限界かなぁ…
ハードハウスの世界って、相当イってる世界だし。
気持ちいいけど。

ハード・ハウス - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9