ここまで来た地震対策 ITが生む10秒の猶予

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/special/145/index.html
 


10数秒は短いように感じるが、
設備の被害を抑える対策を講じるには十分だ。
宮城沖電気の吉岡献太郎社長は、
「1秒あれば有毒ガスのバルブを閉められる」と語る。
 
(中略)
 
 半導体製造装置は一度止めると再度操業するまで4〜6時間かかる。
宮城沖電気の売上高は、1日にならすと1億円弱。
半導体製造装置を4時間止めただけで1000万円以上の減収になってしまう計算だ。
 
 といって動かし続けたことにより装置を破損してしまうと、
再操業までに時間がかかり損害が大きくなる。
一般に、「半導体製造装置を含む工場設備の修復には、
震度5強の地震で3〜10日、震度6弱で20〜120日、
震度6強で40 〜240日といった期間が必要となる」
沖電気広報)。
(チョイ略)

 今回の地震対策システムへの投資は約4000万円。
同社の売り上げからすると、操業停止を1日短縮するだけで
投資を回収できるわけだ。

SAFETY JAPAN [特集]/日経BP