“サウンドデモ”中 DJ逮捕 「荷台で機械操作」 警視庁原宿署 道交法違反の疑い

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060513/20060513_037.shtml
サウンドデモ”中 DJ逮捕 「荷台で機械操作」 警視庁原宿署 道交法違反の疑い:
西日本新聞 / 社会
 


フリーターの労働組合などが4月30日、
賃上げなどを求め、ラップやダンスを楽しみながら行進する
サウンドデモ”を実施した際、
トラックの荷台で音楽機器を操作していたDJの男性が警視庁原宿署に、
荷台に乗った道交法違反の現行犯として逮捕されたことが13日、分かった。
 
 サウンドデモは近年、東京都内だけで10回近くも実施され、
トラック上で機器を操るDJはそのシンボル的存在。
東京地検はDJを今月2日に釈放したが、
団体側は「今後サウンドデモができなくなるのでは」と反発。
原宿署は「助手席などで機器を操作すれば問題ない。
DJが氏名を黙秘したのが逮捕の理由。
サウンドデモは今後も許可する」
と説明している。
 
 サウンドデモフリーター全般労働組合などでつくる実行委員会が
「自由と生存のためのメーデー」の一環として主催。
非正社員の待遇改善などを訴え、
10代から30代半ばまでを中心に百数十人が参加した。
 
 実行委メンバーで派遣社員の藤本竜介さん(27)によると、
原宿署で事前にデモを申請した際はサウンドデモだと知らせたが、
当日、原宿署の担当者から「荷台で機器を操作すれば逮捕する」と警告された。
納得できず、予定通り東京・原宿の区民会館から出発し、
数百メートル進んだ地点で警官がDJを逮捕した。
 
 さらに、警備の警官とトラブルになった参加者2人も
公務執行妨害の現行犯で逮捕(拘置後に釈放)。
「右肩で警官の盾を押した」などの容疑だという。
 
=2006/05/13付 西日本新聞夕刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060513/20060513_037.shtml
サウンドデモ”中 DJ逮捕 「荷台で機械操作」 
警視庁原宿署 道交法違反の疑い:
西日本新聞 / 社会

 
 追って、詳しいコメントを書きます。
 要するに、サウンドデモ中は
ターンテーブル、アンプ*1などの機材全般の直接制御は
全面的に禁止するってことでしょうか…。
 

とりあえず、当のサウンドデモを実行した人々からの、相当きつい反論です。


そもそも黙秘権は日本国憲法第38条1項、刑事訴訟法第311条1項などで保障された
権利であり、それを逮捕の理由にするというのは明らかに憲法違反、形訴法違反です。
原宿署はこうした違法捜査の責任を取るべきです。
 
(中略)
 
第二点目に、原宿署はサウンドデモは今後も許可すると言っていますが、
「デモ(集団示威運動ないし行進)の申請と許可」
という行政手続きにおいては、警察署は単なる窓口にすぎません。
「申請」を受理して「許可」するのは各都道府県の公安委員会であり、
警察は窓口として「申請」を公安委員会に届ける役割があるだけなのです
(チョイ略)
警察自らが
「どうせ公安委員会なんて各都道府県警察とほとんど一体」
などと言いたいのであれば、それはそれで大変な問題です。
そもそも公安委員会は(建前としては)警察行政のチェック機能を期待され、
警察から独立する機関として設置されたものだからです。
(チョイ略)
繰り返しますが、デモを「許可」するのは公安委員会で、所轄署の職権外の事柄です。

http://mayday2006.jugem.jp/?eid=285
メーデー救援会 | マスコミ報道に見るメーデー弾圧事件/原宿警察署のデタラメ

 まさか、取材した記者さんが「公安委員会」と「警察署」を
完全に混同してるとは思えないので、この報道どうりだとすると、
相当ややこしいことがまた色々起こる可能性がある。
 

*1:DJはアンプの出力を下げようとした瞬間に逮捕されたそうです。