miniDVカメラで動画の超高速スライドショーを録画してみる。

 今朝午前5時頃*1に、デジカメで撮った画像の
超高速スライドショーをminiDVカメラで何度か撮影してみました。
 毎分1200〜1500枚程度の画像*2
ノートPCの液晶モニターに画像ビュワーのスライドショーで映し出して、
そのままその画面をminiDVカメラで撮影するというかなりアナクロな手法ですが、
液晶モニターの残像がそこそこいい感じに作用しているのか、
ブラウン管に表示される画像などを撮影するときに悩まされる
フリッカーのようなことは起こらなくて、
シャッタースピードなどをあまりいじらなくても
まあまあ許容範囲内の画像が出てきます。
(ただし、黒の締まり具合や、色味のズレは液晶の遅延が出るっぽい?)
 1フレームごとの静止画を切り出してみた感じだと、
カラーコピー程度の画質…ってところかなぁ?
 
 で、一番懸念していたフレーム間のノイズは…さすがはminiDV*3
毎秒30フレーム表示の1フレームごとの画像がほとんどバラバラでも、
自分的にはかなり満足のいく形で映し出されていて、
これなら自分の利用目的にもそこそこ使えそうでちょっと期待が持てます。
 
 mpeg系の動画圧縮だと"時間的冗長性"を利用した動画圧縮*4が破綻することに伴う
えら〜く「気持ち悪いノイズ」が乗るんですよ。
 

*1:部屋が一番静かな時間帯

*2:mixiの日記にupした画像のバックアップ、ひとつひとつは30万画素相当

*3:DV規格での映像の圧縮は空間方向のみ。時間軸方向への圧縮を行わないため、圧縮や再生の負荷は低いものの、圧縮率も低い。

*4:相当長い注:MPEG系の動画圧縮では、静止画特有の空間的冗長性と動画特有の時間的冗長性を省くことで情報量を圧縮する。ふつうの動画だと時間的冗長性が結構大きいのでロスが比較的少ない圧縮が可能だけど、1コマ1コマの画像が全くバラバラなこの超高速スライドショーでは、時間的冗長性がほぼゼロに近いために、時間的冗長性を省くことによる圧縮を前提とした情報量圧縮では圧縮処理が破綻し、通常は気持ち悪〜いノイズが出てくる。また、mpeg系の圧縮ではGOP(Group Of Picture)単位で圧縮を行っているため、圧縮基準となる元画像(Intra Picture)を参照して差分を補完することで生成されるPredictive Picture や Bidirectionally predictive Pictureは、必然的にIntra Pictureに従属する画像となる。1フレームごとに異なる画像を表示するこの超高速スライドショーでは、Predictive PictureやBidirectionally predictive PictureはIntra Pictureにくらべて著しく劣化しやすい。これは、一フレーム単位がほぼ均一で、任意の場所から静止画を切り出せる「映画」や「写真」とは全く異なり、特定のフレームに重さ(主導権・権力)を集中させるというコンセプトなので、私はあまり使いたくない。