戦術としての体当たり攻撃 … 「死の爆弾投下」の話

http://www2.ttcn.ne.jp/~heikiseikatsu/rekisi/taiatari.htm
兵器生活
(情報元:はてなブックマーク 花森安治
http://b.hatena.ne.jp/keyword/%e8%8a%b1%e6%a3%ae%e5%ae%89%e6%b2%bb?threshold=3 
からのリンク ) 
 


 この 「陸軍画報」 に掲載された 「『死の爆弾投下』 の話」 は、
航空機による体当たり攻撃、いわゆる 「特攻」 に対する冷静かつ否定的な見解である。
昭和9年当時、航空機探知用のレーダーはまだ実用化されていないし、
日本軍のカミカゼアタックを撃退に貢献したVT信管も
実用化されていないのはいうまでもない。
本文を読めばわかるように、まだ 「急降下爆撃」 という言葉さえ無かった時代 
(まだテスト段階である) の話である。
しかし既に体当たり攻撃を取り上げた小説があった、ということと、
それを実際の攻撃行動をふまえて否定した論が、
カミカゼ攻撃が本格化する10年前に存在しており、
それが日本語になっていて、
兵器雑誌に堂々と掲載されていたことに私は驚愕している。
 
(中略)
 
 私がこの論文を図書館から発掘して驚いたのは、
この論文自体が否定も肯定もされずに日本の軍事雑誌に掲載されていた、
という事実である。
 「こういう論文が米国人によって書かれた、
しかしわが皇軍はこのような怯懦な姿勢は断固として否定しなければならない…」
 という記述が入っているなら、かえって納得が出来るのである。
 「ああ、このころから日本軍ってヤツは…」 
で済んでしまうのであるから。
 
 関連リンク:
workshop PCエンジンおしゃれ計画
「生き残ること、それ自体がアートの評価になる。」http://d.hatena.ne.jp/workshop/20060112/p1
(深瀬鋭一郎さんの論文「災害、ガバナンス、そして芸術」について)