『ゲームをやっている人と,見ている人が一緒に存在する場所を作ってみたい。』

http://www.4gamer.net/specials/shanghai_alice/zone_d.shtml
http://www.4gamer.net/specials/shanghai_alice/zone_f.shtml
―特集― シューティングの方法論 第3回
「東方」インタビュー3回目です。今回は凄く面白い!。
  
 一緒に見るって体験は、ゲームの上達にとって、実は凄く大きい。
上手い人が丁寧に自分のプレイ内容をチェックしてくれると、
プレイ後のその人のアドバイスが参考になる。
逆に、凄く上手い人のプレイをギャラリーすることで参考にしたり、
中級者のプレイを見ているときに、突然別のパターンを思いついたりする。
 


ZUN:
僕が一番やりたいのは,
ネット上でゲームを交えたコミュニティが存在するようになること。
ゲーセンのように,誰かがプレイしている状態を,
いつでも自由に見られるような感じです。
 技術的に出来るかどうかはまだ分かりませんけど,
ここで対戦にこだわる必要はない。人と人がつながる必要もない。
自分でプレイ内容を発信できたりするような感じでもいいですし。
 それで,見ているほうには「歓声」ボタンがあって,
押すと,プレイしている人の画面に「うぉ〜」とか「すげぇ」とか出る。
これだけで何となく楽しいじゃないですか。
凄いプレイに対しては“ネットギャラリー”の人だかりができて。
 
4Gamer
 確かにそれはゲームセンターのイメージですね。
 
ZUN:
 ゲームをやっている人と,見ている人が一緒に存在する場所を作ってみたい。
(中略)
 僕は「そういうのがあったら面白いな」ぐらいしか考えていないので。
(中略)
 人間が入ってくると,どうしても人間同士の問題とか,人間関係の問題とかが
たくさん出てきますよね。それを助長するのもまずいなとは思う。
わけの分からない人が入ってきて,場を荒らして帰っていくとか,
そういうのはどうしても起こりえるから,それにも気をつけなきゃならない。
 そういうことを考えているとやりにくいから,花映塚ではおまけになったとか,
そんな感じではあります。
おまけでとりあえず出してみて,反応あるかな,ちゃんと動くのかなって。
 
(4Gamer:)
 ネットゲーセンというものを構想するあたりにも驚くが,
その中のイメージにギャラリーという存在が含まれているのはちょっと面白く感じた。
しかし,現実のゲーセンにおけるギャラリーは,色々とややこしい立場に立たされていて,
必ずしも肯定的に捉えられてはいない側面があるのは事実だ。
考え過ぎかもしれないが,筆者の中には
「人間同士の問題が出てくるとすれば,こういうところが発端なのかな」などと,
過去の経験から想像したりする自分もいる。