Web 2.0、概念、経営的感覚

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051029/p1
『My Life Between Silicon Valley and Japan』梅田望夫
 すっごくいいこと言ってるんで、長文引用。
 


僕は、「概念」がいちばん重要になるのは、
異質なバックグラウンドを持った複数の人たちが
一緒に仕事をするときだと考えている。
経営とはその際たるものだ。
また技術ベンチャーに投資する局面もまさにそうだ。
だから「Web2.0が本当に必要なのは起業家であり、経営者」というのは、
かなり正しい。
でもそれだけではない。
 
本当に技術者に「概念」はいらないか。
確かにいらないと思う技術者はたくさんいるだろう。
技術者全員が「概念」を必要だなどとは思わない。
しかし技術自身の開発・実装だけでは満足できない技術者、
「自分が関わった技術が最終的に誰かに使われること」に価値を感ずる技術者は、
いずれ他者との接点が必要となる。
自分がやっていることを誰かにきちんと説明できることの重要性に気づく。
そのとき「概念」の重要性に気づくはずだ。
そのことに気づくことが経営的感覚の芽生えの第一歩だ。
 
経営的感覚とは、マネジメントのセンスとは、
組織を巡るありとあらゆる側面を
某か「自分の物差し」を持って掌握するセンスのことだ。
物事のすべてを細部まで掌握することはできない。
全く自分が得意としない分野も組織の中には多い。
しかしそのすべてに対して、
「どこかまではあるきちんとした把握の仕方をして、
その先の詳細は誰かに任せるが、
適切な指示ができ、適切な問いを発することができて、
結果として正しい判断ができる」ようになることが、
経営的感覚を持つことである。
そのための「自分の物差し」を磨く上で、さまざまな「概念」がとても重要になる。
 
 ここの最後で「さまざまな「概念」」とさらっと書いてあるけど、
「概念」が複数存在することを意識しておくことは重要。