BOME展 エロティカ・ジャポンに行ってきました。

 夕方5時頃、天神のお医者さんに寄ったついでに、
福岡市大名のMOMAコンテンポラリー*1で開催されている
『BOME展 エロティカ・ジャポン』に行ってきました。
http://www.ne.jp/asahi/moma/contemporary/exhibi/bome2/bome.html
あ、このMOMAコンテンポラリーのあるビル、なかなか雰囲気良いです。
天神西通りでの時間つぶしにお勧め。
 
 会場内に置かれたアクリルケースの中にはボーメさんが作った
12体程度の着色済みの「エロフィギュア*2」が展示してありました。
 この展示内容を見て、オタな自分が真っ先に思った感想は
日本橋レンタルショーケースにどさっと展示してあるほうがやっぱり面白いよなぁ(汗』
という身も蓋もないものでした。正直自分的には期待はずれ。図録も買いませんでした。
 
 う〜ん、何が気になるって、展示台の高さが低めで一定&アクリルケース入りなので、
普通に見ていると上60度くらいからぼーっと眺めるだけになってしまい、
3Dフィギュアだからこそできる視点の移動が少なくなってしまう。
ぐっと3cmまで寄ったり低いアングルで見たり出来ないのでつまんない。
フィギュアのサイズも一定なんでアングルのバリエーションも出にくい。
 
 もっと具体的に(露骨に)言うと、
足下の方からぐぐっと覗きこむように眺めたりするアングル*3で見ることが困難で、エロさ半減。
 下から覗くカメラアイが欲しければ、このフィギュアを買いなさいってことですね。多分。
(もし、小型カメラが使用可能だったら、下からなめるようなアングルで撮影してみたら面白かったかも。)
 
 ひょっとすると、村上隆が等身大レベルの巨大フィギュア作成や
DOB君の巨大バルーン*4などの大型作品の製作、
あるいは数百円で購入できる食玩形式での作品販売を行っているのは、
この「エロフィギュアを「足下から覗き見上げる感覚」」に近い視覚体験を
美術作品として鑑賞者に提示したいからなのかもと思いました。
 大型作品だと、たいていの場合、見上げる視点が自然に作れますし、
小型フィギュアだと購入者が視点を好き放題操作できますからね。
 
 あ、ちなみに街頭に"放置"されている公共裸婦像彫刻なんかは、
大抵が台座に置かれているので接近して見上げると、微妙に「覗き見上げる」視点を体験できます。
もしも街でじーっと見上げているとかなりの確率で変質者扱いされるので注意。
 
 
 ところで、このMOMAコンテンポラリーの受付に置いてあったフリーペーパー、
『f_d*5』の写真がとても綺麗でよかったです。
バックナンバーが欲しくなりました。

*1: MOMA Contemporary http://www.ne.jp/asahi/moma/contemporary/ 

*2:ボーメ展紹介文より

*3:参照:http://www.itmedia.co.jp/games/g-toys/2004/12kasumi/index.html : あるいは階段上昇中での偶発的パンチラ視線(笑) 

*4:確か、「キャナルシティ博多」のオープン時にナム・ジュン・パイク作品のそばに展示されていた

*5:無料配布は最終号らしい、残念